【害獣】コウモリは家に住み着く?特徴・フン害・駆除前の確認ポイント

コウモリ 害獣

夕方になると家のまわりを小さな黒い影が飛ぶ。ベランダや玄関まわりに黒い粒のようなフンが落ちている。換気口や屋根のすき間から「キィキィ」と小さな鳴き声が聞こえる。

そんな場面で疑いたい害獣がコウモリです🦇

コウモリは益獣の面もあるが住み着くと被害が出やすい

日本の住宅で問題になりやすいコウモリは、主にアブラコウモリです。

前橋市は、アブラコウモリについて、体長3〜5cm、体重5〜10gほどで、屋根裏・戸袋・換気口・軒下・瓦の下・倉庫内などを住みかにし、春から秋の夕暮れに活動すると解説しています。

食べ物はカ、ユスリカ、ヨコバイなどの昆虫で、1夜に300〜500匹ほど捕食するとされています。(前橋市公式サイト)

つまり、コウモリは虫を食べる益獣の面もあります。ただし、家の中や建物のすき間に住み着くと話は別です。

フン尿、悪臭、外壁やベランダの汚れ、天井裏の衛生不安、鳴き声などの生活被害が出るため、早めに正体と侵入場所を確認する必要があります。

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コウモリの基本情報

コウモリは哺乳類に分類される野生動物です。

鳥ではありません。羽のように見える部分は、前足の指の間に膜が広がった構造です。日本には複数のコウモリがいますが、人家で問題になりやすい代表がアブラコウモリで、別名としてイエコウモリとも呼ばれます。

家に入りやすいのはアブラコウモリ

前橋市は、アブラコウモリを「日本に生息しているコウモリの中で唯一住家を住み家としている」と案内しています。

生息場所として、屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下、高架下、倉庫内などが挙げられています。

確認ポイント アブラコウモリの特徴
大きさ 体長3〜5cmほど
体重 成獣で5〜10gほど
活動時間 主に夕暮れから夜
活動時期 春〜秋。冬は冬眠
食べ物 カ、ユスリカ、ヨコバイなどの昆虫
住みか 屋根裏、換気口、戸袋、軒下、瓦の下など

小さい体のため、見つけても「鳥のひな」「ネズミ」「黒い小動物」と勘違いされる場合があります。夕方に外へ飛び出し、夜に戻ってくる動きがあるなら、コウモリの出入りを疑えます。

コウモリが家に入る理由

コウモリが家に入る理由は、雨風を避けやすく、暗く、狭く、外敵から身を守りやすい空間があるためです。屋根裏や換気口、戸袋、瓦の下は、コウモリにとって身を隠しやすい場所になります。

換気口や軒下の小さなすき間が入口になる

アブラコウモリは小型なので、建物のわずかなすき間を利用します。

都市害虫に関する論文では、アブラコウモリは1cmのすき間があると入れるため、出入口を確認したうえで1cm以下のメッシュなどを使う対策が紹介されています。

あわせて、出入口は1か所とは限らず、日没前後に建物の外から飛び出す場所を観察して特定する必要があるとされています。(J-STAGE)

侵入されやすい場所 確認したい状態
換気口 フン、鳴き声、黒い汚れ
軒下 小さなすき間、ぶら下がる姿
雨戸の戸袋 開閉時の音、フン
屋根裏 羽音、鳴き声、フン尿
瓦の下 出入りする影
ベランダ 黒い粒状のフン

コウモリは日中に隠れ、夕方から夜に飛び回ります。日没前後に同じ場所から何匹も飛び出す場合、そこが出入口になっている可能性があります。

コウモリによる住宅被害

コウモリ被害で目立ちやすいのはフンです。

屋根裏、換気口、外壁、ベランダ、玄関、窓枠の下などに黒い粒が落ちていたら注意が必要です。

ネズミのフンと似て見える場合もありますが、コウモリのフンは昆虫を食べているため、乾くと崩れやすい傾向があります。

フン害と悪臭は放置しない

前橋市は、アブラコウモリの生息場所として屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下などを挙げています。

こうした場所に集団で入り込むと、フンが落ちる範囲が固定され、ベランダや外壁、室外機まわり、玄関付近が汚れやすくなります。

被害 起きやすい場所 注意点
フン害 ベランダ、玄関、窓枠、換気口下 黒い粒が繰り返し落ちる
尿の汚れ 屋根裏、壁内、換気口 悪臭やシミの原因になる
鳴き声 屋根裏、戸袋、換気口 キィキィ、チチチチと聞こえる場合あり
外壁の汚れ 軒下、雨どい付近 出入り口周辺が黒ずむ
衛生不安 フンがたまる場所 掃除時の粉じん吸い込みに注意

フンを見つけても、乾いたまま掃除機で吸う作業は避けたいところです。

細かな粉じんが舞う恐れがあります。マスクと手袋を使い、湿らせてから拭き取る方が安全です。

大量のフンや天井裏作業では、防護具と専門知識が必要になりやすいため、無理に作業しない方が安心です。

コウモリと似た害獣の違い

天井裏や換気口付近の音だけでは、コウモリと他の害獣を見分けにくい場合があります。ネズミ、鳥、ハクビシン、イタチ、アライグマなども、屋根裏や軒下に入り込むケースがあります。

フンと出入り時間で候補を絞る

コウモリを疑う材料は、夕方の飛び出し、換気口や軒下のフン、細かな鳴き声です。ネズミは壁内や天井裏を走る音、食品被害、かじり跡が目立ちやすく、ハクビシンやアライグマは足音が重くなりやすいです。

動物 見分ける目安
コウモリ 夕方に飛び出す。換気口や軒下の下に黒いフン
ネズミ カサカサ音、食品袋の穴、配線や木材のかじり跡
巣材、鳴き声、日中の出入り
ハクビシン 大きめの足音、ためフン、獣臭
イタチ すばしこい音、強い獣臭、細長いフン
アライグマ 重い足音、5本指の足跡、建物破損

コウモリは夕暮れに動きが出やすいため、夕方に外から建物を観察すると判断しやすくなります。ただし、高所を見上げる作業や屋根まわりの確認は危険です。足場が不安定な場所へ無理に上がらないでください。

コウモリを見つけた時の注意点

コウモリを見つけても、素手で触ったり、捕まえたり、殺傷したりしないでください。コウモリは野生の哺乳類であり、鳥獣保護管理法の対象になります。

無許可の捕獲や殺傷は避ける

環境省は、鳥獣保護管理法で「鳥獣」を「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」と定義していると説明しています。

中部地方環境事務所も、ハツカネズミ、ドブネズミ、クマネズミと一部の海棲哺乳類を除く野生鳥獣は、鳥獣保護管理法に基づき捕獲が禁止され、捕獲には地方環境事務所長または都道府県知事の許可が必要と案内しています。(環境省)

また、環境省は、鳥獣保護管理法に違反して野生鳥獣を捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されると案内しています。

北海道庁も、違法捕獲は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象と説明しています。(環境省)

部屋に迷い込んだ場合は、窓を開けて自然に出られる状態を作り、むやみに追い回さない対応が基本です。

弱っている個体やケガをした個体を見つけた場合は、自治体の環境担当窓口に相談してください。

自力で確認したいコウモリ対策

コウモリ対策は、捕獲ではなく追い出しと侵入防止が中心になります。建物の中にいる個体を殺傷せず、出ていった後に再び入れないようにする流れです。

出入口を見つけて再侵入を防ぐ

都市害虫に関する論文では、無許可での捕獲や殺処理は禁止されているため、コウモリに出て行ってもらう対応が必要だと述べられています。

まず日没前後に建物の外から飛び出す場所を観察して出入口を探し、入口が1か所とは限らない点にも注意が必要です。

さらに、飛べない幼獣が中にいる6月下旬から8月上旬の閉め出しは避けるとされています。(J-STAGE)

確認項目 見る場所
飛び出し場所 夕方の換気口、軒下、瓦の下
フンの場所 ベランダ、外壁下、玄関、窓枠
鳴き声 戸袋、屋根裏、換気口
侵入口 1cm前後のすき間、破損した通気口
再侵入対策 メッシュ、隙間封鎖、戸袋まわりの補修

注意したいのは、内部にコウモリが残ったまま出入口をふさぐ対応です。閉じ込めると、死骸や悪臭、虫の発生につながる場合があります。出入りの確認、追い出し、封鎖の順番を崩さないようにしましょう。

業者や自治体へ相談したい状態

コウモリは小さな害獣ですが、作業場所は高所や屋根裏になりがちです。安全面、法令面、衛生面を考えると、被害が広がっている場合は専門業者や自治体への相談が現実的です。

フンが増える場合や高所作業が必要なら相談

次の状態なら、相談を検討してください。

状態 相談したい理由
毎日フンが増える 継続的に出入りしている可能性
換気口から鳴き声がする 内部にいる可能性
屋根裏にフン尿がある 清掃・消毒・封鎖が必要
高所に侵入口がある 転落リスクがある
6〜8月頃に出入りがある 幼獣がいる可能性
部屋に入ってきた 接触を避けた対応が必要
捕獲を考えている 許可や法令確認が必要

環境省の捕獲許可制度では、狩猟と許可捕獲の違いが示され、許可捕獲は法で定める目的で捕獲許可を受けて行うものと説明されています。

一般家庭でコウモリ被害がある場合も、自己判断で捕まえるのではなく、自治体窓口や専門業者へ相談する方が安全です。(環境省)

よくある質問

コウモリは見慣れないため、見つけた瞬間に慌てやすい害獣です。フン、鳴き声、法律、自力対策について検索されやすい疑問を解説します。

Q1. コウモリは人を襲うのか?

A. 通常、コウモリは人を避けます。

ただし、素手でつかむ、追い詰める、弱った個体に触る対応は危険です。噛まれる恐れや衛生面の不安があるため、距離を取り、触らないでください。

Q2. 家に出るコウモリは何種類か?

A. 日本には複数のコウモリがいますが、住宅で問題になりやすいのは主にアブラコウモリです。

前橋市は、アブラコウモリを日本のコウモリの中で唯一住家を住み家にする種類として案内しています。(前橋市公式サイト)

Q3. コウモリのフンはどこに落ちるのか?

A. 換気口の下、軒下、ベランダ、玄関、窓枠、室外機まわり、屋根裏などで見つかりやすいです。

同じ場所に繰り返し黒い粒が落ちる場合、上部に出入口や休み場所がある可能性があります。

Q4. コウモリを自分で捕まえてよいのか?

A. 自己判断で捕獲しないでください。

コウモリは哺乳類の野生動物であり、鳥獣保護管理法の対象です。野生鳥獣の捕獲は原則禁止で、許可が必要になります。(環境省)

Q5. コウモリ対策で最初に見る場所はどこか?

A. まず、フンが落ちている場所の上を見ます。

換気口、軒下、戸袋、瓦のすき間、屋根と外壁の接合部が候補です。夕方に飛び出す場所を外から観察すると、出入口を見つけやすくなります。(J-STAGE)

まとめ

コウモリは、虫を食べる益獣の面を持つ一方、住宅に住み着くとフン害、悪臭、鳴き声、換気口や屋根裏の汚れにつながる害獣になります。

日本の住宅で問題になりやすいのは、主にアブラコウモリです。小さな体で、換気口、軒下、戸袋、瓦の下などに入り込むため、外から姿が見えないまま被害が進む場合があります。

コウモリ被害は追い出しと侵入口封鎖が大切

コウモリを疑うサインは、夕方の飛び出し、換気口下の黒いフン、屋根裏や戸袋の鳴き声、同じ場所に増える汚れです。まずはフンの場所と出入口を確認し、内部に残った個体を閉じ込めないよう注意してください。

コウモリは鳥獣保護管理法の対象です。無許可で捕まえる、傷つける、殺傷する対応は避ける必要があります。

フンが多い、屋根裏にいる、高所作業が必要、6〜8月頃に出入りが続く場合は、自治体や専門業者へ相談し、安全な流れで対策を進めてください🦇

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