「夜になると天井裏から “ドタドタ・トトトッ” と動物が走る音が聞こえる」
「天井へ茶色いシミが広がり、部屋の中まで獣臭やアンモニアのような臭いがする」
「庭のカキやブドウが食べられ、夜になると屋根や塀の上を細長い動物が歩いている」
こうした異変が重なっているなら、ハクビシンが住宅周辺へ入り込んでいる可能性があります。
ハクビシンは、鼻から額へ伸びる白い線と、体に近い長さの尾を持つ中型の哺乳類です。主に夜間に活動し、木登りや細い場所の移動を得意とします。
庭木、塀、配管、雨どいなどを利用して屋根へ近づき、軒下や屋根の隙間から天井裏へ入り込むケースがあります。
住宅へ住みつくと特に問題になるのが、同じ場所へ繰り返し排泄する「ため糞」です。
屋根裏へフン尿が蓄積すると、強い臭いだけでなく、断熱材の汚れ、天井板のシミ、建材の傷みにつながります。
さらに、庭の果実や家庭菜園の野菜が餌になっていると、追い出しても住宅周辺へ戻ってくる可能性があります。
ハクビシン対策では、目の前の個体を追い払うだけではなく
「何が餌になっているのか」
「どこから入っているのか」
「屋根裏へフン尿が残っていないか」
まで確認する必要があります。
今回は、ハクビシンの特徴、屋根裏へ入った時のサイン、足音やフンの特徴、侵入経路、住宅・農作物被害、アライグマやテンとの違い、捕獲時の法律上の注意点まで詳しく解説します。
- ハクビシンとはどんな動物なのか
- ハクビシンは昼と夜のどちらに活動するのか
- ハクビシンは何を食べるのか
- ハクビシンが家に入る理由
- ハクビシンが家にいる時のサイン
- ハクビシンのためフンとは
- ハクビシンが住宅へ与える被害
- ハクビシンの主な侵入経路
- ハクビシンとアライグマの違い
- ハクビシンとテン・イタチの違い
- ハクビシンとタヌキの違い
- ハクビシンを家へ寄せ付けにくくする方法
- 追い出した後すぐ穴をふさいではいけないケース
- ハクビシンを見つけた時に避けたい行動
- ハクビシンは自分で捕獲してよいのか
- 専門業者へ相談したい状態
- 害獣業者へ依頼する時に確認したい項目
- よくある質問
- Q. ハクビシンの一番分かりやすい特徴は何ですか?
- Q. ハクビシンはどのくらい大きいですか?
- Q. ハクビシンは夜行性ですか?
- Q. ハクビシンの足音はどんな音ですか?
- Q. ハクビシンのフンにはどんな特徴がありますか?
- Q. ハクビシンのフンは臭いますか?
- Q. ハクビシンはどこから家へ入りますか?
- Q. ハクビシンは屋根裏で子どもを産みますか?
- Q. ハクビシンとアライグマの違いは何ですか?
- Q. ハクビシンとテンの違いは何ですか?
- Q. ハクビシンは人を襲いますか?
- Q. ハクビシンは特定外来生物ですか?
- Q. ハクビシンを自分で捕まえてもよいですか?
- Q. ハクビシンを追い出せば被害は終わりますか?
- Q. ハクビシン被害はどこへ相談すればよいですか?
- まとめ
ハクビシンとはどんな動物なのか
ハクビシンは食肉目ジャコウネコ科に分類される中型哺乳類です。
見た目はネコやタヌキに似ていますが、細長い体、長い尾、顔の中央を通る白線に特徴があります。
鼻から額へ伸びる白い線が最大の特徴
ハクビシンという名前は、顔の中央へ白い線がある姿に由来します。
鼻先から額へ白色の筋が通り、その左右は黒褐色に見えます。
夜間に一瞬だけ姿を見た場合でも、顔の中央へ白い線が確認できれば、ハクビシンを判断する大きな材料になります。
頭から胴まで約60cmある
横浜市では、ハクビシンの頭胴長を約60cm、尾長を約40cmと紹介しています。
体と尾を合わせると1m前後に見える個体もいるため、屋根の上を歩いている姿は想像以上に大きく感じるかもしれません。
体は細長く尾も長い
ハクビシンは胴体が細長く、脚は比較的短く見えます。
尾は40cm前後あり、体長に対してかなり長い点が特徴です。
アライグマのようなしま模様はありません。
体色は灰褐色が中心
背中から胴体は灰褐色や茶褐色に見えます。
顔の周辺や四肢の下側は黒っぽく、中央の白い鼻筋とのコントラストが目立ちます。
国立環境研究所では、ハクビシンの体重を約3kg、頭胴長を雌61cm・雄66cm、尾長を約40cmとしています。
| 確認項目 | ハクビシンの特徴 |
|---|---|
| 分類 | 食肉目ジャコウネコ科 |
| 頭胴長 | 約60cm |
| 尾長 | 約40cm |
| 体重 | 約3kgが目安 |
| 顔 | 鼻から額へ白い線がある |
| 体色 | 灰褐色・茶褐色系 |
| 活動時間 | 主に夜間 |
| 得意な動き | 木登り・細い場所の移動 |
| 主な食べ物 | 果実、種子、昆虫、小動物、残飯など |
| 住宅での主な被害 | ためフン、尿、悪臭、騒音、断熱材の汚れ |
ハクビシンは昼と夜のどちらに活動するのか
ハクビシンは主に夜間へ活動します。
そのため、住宅へ侵入していても昼間は姿を確認できないケースが少なくありません。
基本的には夜行性
日が暮れて人の活動が少なくなると、ねぐらから出て餌を探します。
夜間に屋根、塀、電線、庭木などを移動する姿が見られます。
昼間は屋根裏などで休む場合がある
国立環境研究所では、ハクビシンが昼間に樹洞、岩穴、人家の屋根裏などで休息すると紹介しています。
夜だけ足音が聞こえ、昼になると静かになる住宅では、天井裏を休息場所として使っている可能性があります。
昼間に見かける場合もある
夜行性だからといって、昼間には絶対に出ないわけではありません。
餌を探している個体や移動中の個体が、明るい時間帯に姿を見せる可能性もあります。
昼に見たという理由だけでハクビシンを候補から外さないでください。
ハクビシンは何を食べるのか
ハクビシンは雑食性ですが、特に果実を好む傾向があります。
庭の果樹や家庭菜園が、住宅へ近づく理由になるケースもあります。
カキ・ブドウなどの果実
カキ、ブドウ、ミカン、モモ、ナシ、ビワなど、甘い果実が餌になります。
庭木へ実を残したままにすると、毎年同じ場所へ訪れる原因になる可能性があります。
トウモロコシやトマトなどの農作物
果樹園だけでなく畑や家庭菜園でも被害が発生します。
トウモロコシ、トマトなど、水分や糖分を含む作物が食べられる場合があります。
昆虫や小動物
果実だけを食べる動物ではありません。
昆虫、小型動物、魚類など動物質も利用します。
生ごみやペットフード
住宅周辺では、人が出した食べ物も餌になります。
生ごみ、屋外へ置いたペットフード、食べ残しなどを放置すると、ハクビシンが住宅周辺へ近づく原因になります。
ハクビシンが家に入る理由

ハクビシンが住宅へ侵入する理由は、餌だけではありません。
雨風を防げる安全なねぐらがある点も大きく関係します。
屋根裏は安全な休息場所になる
天井裏や屋根裏は人が頻繁に入らず、雨や風も避けられます。
外敵から身を隠す場所として利用される可能性があります。
子育て場所として利用する場合がある
屋根裏へ親子で入り込んでいるケースも考えられます。
大きな足音だけでなく、小刻みな足音や鳴き声が複数聞こえる場合は、幼獣がいる可能性も考えてください。
親が外へ出ている間に入口だけをふさぐと、内部へ幼獣を残すおそれがあります。
庭へ餌がある
カキやブドウが毎年実る、生ごみを屋外へ置いている、ペットフードが残っている住宅は、餌を確保できる場所になります。
追い払っても餌が残っていれば、別の個体を含め再び訪れる可能性があります。
ハクビシンが家にいる時のサイン
ハクビシンを直接見ていなくても、足音、臭い、フン、天井の変化などから侵入へ気づける場合があります。
夜に天井裏からドタドタ音がする
ネズミより体が大きいため、天井裏を走った際には重量感のある音として聞こえる場合があります。
「ドタドタ」「トトトッ」「ガサガサ」といった音が夜間に繰り返されるなら、中型害獣を疑う材料になります。
天井から獣臭やアンモニア臭がする
ためフンや尿が蓄積すると、室内まで臭いが伝わる場合があります。
特に夏場は臭いを強く感じるケースもあります。
天井へ茶色や黄色のシミが出る
尿が断熱材や天井材へ染み込むと、室内側へシミが現れる可能性があります。
時間がたつほど汚染範囲が広がるため、原因不明の天井シミと獣臭が同時にあるなら屋根裏の確認を検討してください。
屋根やベランダへフンがある
屋根、ベランダ、物置周辺、庭などに繰り返しフンが増える場合があります。
同じ位置へまとまって排泄されているなら、ハクビシンのためフンも候補です。
庭の果実が食べられる
夜間にカキやブドウなどが食べられ、周囲へフンが残っている場合は、ハクビシンが庭を餌場として利用している可能性があります。
| 発生サイン | 確認したい状態 |
|---|---|
| 夜の足音 | 天井裏を重量感のある動物が移動する |
| 獣臭 | 天井や壁付近から強い臭いがする |
| アンモニア臭 | 尿が蓄積している可能性 |
| 天井のシミ | フン尿が天井材へ染み込んでいる可能性 |
| まとまったフン | ためフンをしている可能性 |
| 果実の食害 | 庭を餌場として利用している可能性 |
ハクビシンのためフンとは
ハクビシン被害を考える上で特に重要なのが「ためフン」です。
一度排泄した場所を繰り返し利用するため、短期間でもフン尿が蓄積する可能性があります。
同じ場所へ繰り返しフンをする
横浜市でも、ハクビシンには同じ場所で繰り返しフンをする習性があると案内しています。
屋根裏の一角へ大量のフンが集中している場合は、ハクビシンが候補になります。
果実の種が混じる場合がある
ハクビシンは果実を好みます。
そのため、フンの中へカキなどの種子が混ざる場合があります。
食べた物によってフンの形や色は変わるため、種が入っていないからハクビシンではないとは判断できません。
尿も同じ場所へ蓄積する
フンだけでなく尿による被害も問題になります。
断熱材へ染み込み、その下の天井板まで汚れると、表面清掃だけでは臭いを取り除けない場合があります。
大量のフンを素手で触らない
野生動物の排泄物は素手で扱わないでください。
屋根裏へ大量のフンがあり、狭い空間での作業が必要なら、自力清掃にこだわらず専門業者へ相談する方法があります。
ハクビシンが住宅へ与える被害

住宅へ住みついた際の被害は、騒音だけではありません。
フン尿を中心に、建材や生活環境へ影響が広がる可能性があります。
フン尿による天井のシミ
ためフンをする場所が天井裏だと、尿が天井板へ染み込みます。
初期は小さなシミでも、排泄が続けば範囲が広がる可能性があります。
強い悪臭
フン尿の臭いが屋根裏へこもり、天井や壁の隙間から居室まで伝わるケースがあります。
消臭剤だけでは、原因となる排泄物が残っている限り再び臭います。
断熱材の汚損
屋根裏の断熱材を寝床や通路として利用すると、踏み荒らされたりフン尿で汚れたりします。
汚染状態によっては交換を検討するケースもあります。
天井材の傷み
尿による湿気が長期間続けば、天井材の変色や劣化へつながります。
大量の排泄物が一か所へ蓄積すれば重量も加わります。
夜間の騒音
寝室の真上を毎晩移動されると、睡眠へ影響します。
追い払うだけで一時的に静かになっても、侵入口が残っていれば再び戻る可能性があります。
| 被害 | 起こる場所 | 主な問題 |
|---|---|---|
| ためフン | 屋根裏・ベランダなど | 悪臭・衛生面の問題 |
| 尿 | 屋根裏 | 天井のシミ・建材汚損 |
| 騒音 | 天井裏・屋根周辺 | 睡眠への影響 |
| 断熱材被害 | 屋根裏 | 踏み荒らし・フン尿汚染 |
| 果実被害 | 庭・果樹園 | カキ・ブドウなどの食害 |
ハクビシンの主な侵入経路
ハクビシンは木登りが得意なので、地面付近だけを確認しても侵入口を見つけられない場合があります。
屋根、軒下、換気口など高い場所まで確認する必要があります。
軒下や軒天の破損部分
軒天の板が外れている、腐食して穴ができている場所は侵入口になる可能性があります。
古い住宅では、外から見えにくい屋根裏側へ隙間が広がっているケースもあります。
屋根の隙間
屋根材のずれや、増築部分の接合部などに空間があると屋根裏へつながる場合があります。
高所の確認は危険なので、自分で屋根へ上る必要はありません。
換気口
換気口の格子や金網が壊れている場合は確認が必要です。
周囲へ毛や擦れ跡が残っていれば、動物が出入りしている可能性があります。
床下通気口
ハクビシンは屋根だけでなく、床下へ侵入する場合もあります。
床下通気口や基礎周辺へ破損がないか確認してください。
屋根へ接した庭木
木登りが得意なため、庭木の枝が屋根へ伸びていると移動経路になる可能性があります。
実のなる木なら、餌場と移動経路の両方を提供している状態になります。
塀・配管・雨どい周辺
ハクビシンは高所を移動できるため、建物周辺の構造物を利用して屋根へ近づきます。
侵入口だけでなく、「どのルートでそこまで来ているのか」も確認すると再侵入対策につながります。
ハクビシンとアライグマの違い
住宅へ入り込む害獣として、特に間違われるのがアライグマです。
顔と尾を見ると比較しやすくなります。
ハクビシンは鼻筋が白い
顔の中央へ縦に通る白い線がハクビシン最大の特徴です。
尾は長いものの、アライグマのようなしま模様はありません。
アライグマは目の周囲が黒い
アライグマでは、両目の周囲へ黒いマスク状の模様があります。
尾には黒と淡色のしま模様が複数並びます。
どちらも屋根裏へ入る
住宅被害だけを見れば両者はよく似ています。
どちらも屋根裏へ入り、騒音、フン尿、断熱材の汚れなどを起こす可能性があります。
アライグマの特徴や見分け方は、以下の記事でも詳しく解説しています。
【害獣】アライグマの特徴と被害|しっぽのしま模様・足跡・屋根裏侵入の見分け方
| 比較項目 | ハクビシン | アライグマ |
|---|---|---|
| 顔 | 鼻から額へ白線 | 目の周囲へ黒いマスク模様 |
| 尾 | 長く、目立つ縞はない | 黒と淡色のしま模様 |
| 体形 | 細長い | 比較的ずんぐり |
| 活動時間 | 主に夜間 | 主に夜間 |
| 屋根裏侵入 | ある | ある |
| 果実被害 | 多い | ある |
ハクビシンとテン・イタチの違い
夜間に細長い動物が屋根を歩いていると、テンやイタチとの判別に迷う場合があります。
ハクビシンはテンより大型
ハクビシンは頭胴長約60cmあり、テンより大きく見えます。
尾も40cmほどあり、屋根の上では非常に細長いシルエットになります。
テンには白い鼻筋がない
テンは黄褐色や暗褐色など毛色の変化が大きい動物です。
ハクビシンのように、鼻から額まで一直線に白い線が通る特徴はありません。
イタチはさらに小型
イタチはハクビシンより小型で、体がより細く見えます。
暗い場所ではサイズ感を判断しにくいため、足音だけで決めつけないようにしてください。
テンとの比較については以下の記事でも確認できます。
【害獣】テンの特徴と見分け方|屋根裏の足音・フン尿被害・イタチとの違い
ハクビシンとタヌキの違い
地上を歩いている姿では、タヌキと間違われる場合もあります。
ハクビシンは細長い体形
ハクビシンは胴が細く、長い尾を持ちます。
全体のシルエットはネコをさらに細長くしたように見えます。
タヌキはずんぐりした体形
タヌキはハクビシンより丸みのある体形です。
尾もハクビシンほど長く見えません。
高所移動ならハクビシンを疑いやすい
電線、細い塀、屋根など高い場所を器用に移動しているなら、ハクビシンを判断する材料になります。
ハクビシンを家へ寄せ付けにくくする方法
ハクビシン対策では、住宅を「餌を得られる場所」にしない点が重要です。
追い払い用品だけに頼るより、餌と侵入要因を減らします。
果実を早めに収穫する
カキ、ブドウ、ビワ、ミカンなどを熟したまま残さないようにします。
地面へ落ちた実も片付けてください。
生ごみを放置しない
ごみ袋を屋外へ長時間置く場合は、動物に破られない容器で管理します。
食べ残しや調理くずが利用されない環境を作ります。
ペットフードを夜まで残さない
屋外で犬や猫へ餌を与えている場合は、食事後に残りを片付けます。
野生動物へ餌を与えている状態を作らないようにします。
庭木の枝を確認する
屋根へ接している枝があれば、住宅への移動経路になっていないか確認します。
高い場所の剪定は造園業者などへ依頼してください。
建物の破損を放置しない
軒天、換気口、屋根周辺などの破損は早めに補修します。
ただし、ハクビシンが内部へいる状態でいきなり穴を閉じないでください。
追い出した後すぐ穴をふさいではいけないケース
再侵入を防ぐには侵入口封鎖が重要ですが、タイミングを間違えると別の問題が起こります。
屋根裏へ個体が残っている
外へ出たと思って穴を閉じても、別の個体が内部へ残っている可能性があります。
閉じ込められた動物が別の場所を壊して脱出しようとする場合があります。
幼獣が残っている
親が外へ餌を探しに出ている間に侵入口を閉じると、子どもだけが屋根裏へ残る可能性があります。
鳴き声や死骸による悪臭につながるため注意してください。
別の侵入口が残っている
目立つ穴を一つ閉じても、換気口や屋根の別の位置から再侵入される場合があります。
建物全体を確認した上で封鎖する必要があります。
ハクビシンを見つけた時に避けたい行動
野生動物なので、見つけても捕まえたり追い詰めたりしないでください。
素手で触らない
逃げ場を失った個体がかんだり引っかいたりする可能性があります。
弱っているように見えても直接手で触れないでください。
餌を与えない
餌付けすると、人家を安全な餌場として覚える原因になります。
かわいらしく見えても食べ物を与えないようにします。
屋根の上まで追いかけない
高所から転落する危険があります。
ハクビシンを追うために屋根や脚立へ上る必要はありません。
フンを素手で清掃しない
使い捨て手袋などを使用し、排泄物へ直接触れないようにします。
汚染範囲が広い屋根裏では、清掃や断熱材処理まで専門業者へ相談する方法があります。
ハクビシンは自分で捕獲してよいのか
ハクビシンは住宅被害を起こす動物ですが、だからといって自由に捕獲できるわけではありません。
ハクビシンは特定外来生物ではない
アライグマと混同されやすいため、「ハクビシンも特定外来生物」と思われる場合があります。
しかし、ハクビシンは特定外来生物には指定されていません。
鳥獣保護管理法の対象になる
野生のハクビシンを捕獲する際には鳥獣保護管理法が関係します。
住宅へ被害を与えている状態でも、誰でも自由に箱わなを設置できるという意味ではありません。
捕獲許可は自治体へ確認する
埼玉県は、家屋へ出入りするハクビシンについて、捕獲には鳥獣保護管理法による許可が必要であり、市町村へ問い合わせるよう案内しています。
※参考:埼玉県「野生鳥獣の管理(野生鳥獣に関するお困りごと)」
自治体によって捕獲制度、わなの貸し出し、委託業者による対応などが異なります。
まず居住地域の担当窓口へ確認してください。
専門業者へ相談したい状態
ハクビシン対策は、屋根裏や高所の確認が必要になるケースがあります。
次の状態では自力対応へこだわらない方が安全です。
毎晩天井裏から足音がする
一時的に通過しているだけではなく、屋根裏をねぐらとして利用している可能性があります。
侵入口とフン尿の有無を確認する必要があります。
天井へシミが出ている
ためフンや尿がすでに蓄積している可能性があります。
屋根裏の清掃だけでなく、断熱材や天井材の状態も確認してください。
部屋まで獣臭がする
排泄物や寝床が屋根裏へある可能性があります。
消臭だけでは解決しないため、臭いの発生源を特定する必要があります。
侵入口が屋根付近にある
2階の軒や屋根へ侵入口がある場合は高所作業になります。
脚立やはしごで無理に作業しないようにしてください。
自力で追い出しても戻ってくる
侵入口が残っている、別の入口がある、庭が餌場になっているなど複数の原因が考えられます。
追い出しだけでなく、建物全体の再侵入対策が必要です。
フン尿が大量にある
長期間住みついていた可能性があります。
大量のフン、尿で汚れた断熱材、強い悪臭がある場合は、清掃と侵入口対策をまとめて相談してください。
害獣業者へ依頼する時に確認したい項目
業者へ相談する際は「駆除料金」だけを見ず、どこまで作業へ含まれるのかを確認します。
現地調査の料金
現地調査や見積もりが無料なのか、有料なのかを確認してください。
屋根裏調査や高所確認へ別料金が発生する場合もあります。
追い出しだけなのか
ハクビシンを一時的に追い出すだけでは、侵入口が残っていれば再発する可能性があります。
侵入口封鎖まで含まれるか確認してください。
フン尿清掃が含まれるか
屋根裏へ大量のためフンがある場合は、捕獲や追い出しとは別に清掃作業が必要です。
断熱材の撤去・交換が必要な際の料金も確認します。
侵入口を何か所施工するのか
見つかった一か所だけなのか、建物全体の侵入候補を確認するのかで再発リスクは変わります。
施工場所を写真で説明してもらうと分かりやすくなります。
追加料金の条件
見積もり後に追加作業が発生する条件を確認します。
総額が分からないまま、その場で契約を急ぐ必要はありません。
保証の範囲
再侵入保証がある場合は、期間だけでなく対象となる侵入口や条件を確認してください。
よくある質問
Q. ハクビシンの一番分かりやすい特徴は何ですか?
鼻から額へ続く白い線です。細長い体と40cm前後ある長い尾も見分けるポイントになります。
Q. ハクビシンはどのくらい大きいですか?
頭胴長は約60cm、尾は約40cmが目安です。尾まで含めると1m前後に見える個体もいます。
Q. ハクビシンは夜行性ですか?
主に夜間に活動します。昼間は樹洞や人家の屋根裏などで休むことがあります。
Q. ハクビシンの足音はどんな音ですか?
天井裏では「ドタドタ」「トトトッ」など、ネズミより重量感のある音として聞こえることがあります。建物構造によって響き方は変わるため、音だけで断定するのは避けてください。
Q. ハクビシンのフンにはどんな特徴がありますか?
同じ場所へ繰り返し排泄する「ためフン」が特徴です。果実を食べた後のフンには、カキなどの種が混じることもあります。
Q. ハクビシンのフンは臭いますか?
大量に蓄積すると、強い獣臭やアンモニア臭の原因になります。屋根裏では尿が断熱材や天井材へ染み込み、室内まで臭いが伝わることもあります。
Q. ハクビシンはどこから家へ入りますか?
軒下、軒天の破損、屋根の隙間、換気口、床下通気口などが主な侵入候補です。庭木や塀、配管、雨どいなどを利用して屋根へ近づくこともあります。
Q. ハクビシンは屋根裏で子どもを産みますか?
屋根裏など人目につきにくい場所を繁殖や子育てに利用する可能性があります。複数の鳴き声や細かな足音が聞こえるときは、幼獣が残っている可能性も考えてください。
Q. ハクビシンとアライグマの違いは何ですか?
ハクビシンは鼻筋へ白い線があり、尾に目立つしま模様がありません。アライグマは目の周囲が黒く、尾へ複数のしま模様があります。
Q. ハクビシンとテンの違いは何ですか?
ハクビシンの方が大型で、鼻筋の白い線と長い尾が特徴です。テンにはハクビシンのような一直線の白い鼻筋がありません。
Q. ハクビシンは人を襲いますか?
人へ積極的に向かってくる動物ではありませんが、追い詰めたり触ろうとしたりすると防御行動を取る可能性があります。野生個体とは距離を保ってください。
Q. ハクビシンは特定外来生物ですか?
ハクビシンは特定外来生物には指定されていません。一方で鳥獣保護管理法の対象となる野生鳥獣なので、捕獲する際には法律や自治体の制度を確認する必要があります。
Q. ハクビシンを自分で捕まえてもよいですか?
住宅へ被害が出ていても、自己判断で自由に捕獲できるわけではありません。有害鳥獣として捕獲する際などは、自治体へ必要な許可や手続きを確認してください。
Q. ハクビシンを追い出せば被害は終わりますか?
追い出しただけでは、侵入口が残っていると再び入られる可能性があります。侵入口の封鎖、ためフンや尿の清掃、庭の果実や生ごみなど餌になる物の管理まで行うことが重要です。
Q. ハクビシン被害はどこへ相談すればよいですか?
捕獲許可や自治体独自の対策制度については市区町村、住宅の侵入口調査や追い出し、フン尿清掃については害獣対応業者が主な相談先です。賃貸住宅なら管理会社や大家へも連絡してください。
まとめ
ハクビシンは、鼻から額へ伸びる白い線と長い尾が特徴の中型哺乳類です。
頭胴長は約60cm、尾長は約40cmで、主に夜間へ活動します。
木登りや高所移動が得意なため、庭木、塀、配管、雨どいなどを利用して屋根へ近づき、軒下や換気口などから天井裏へ入り込む場合があります。
住宅へ住みついた際に特に注意したいのが「ためフン」です。
同じ場所へフン尿を繰り返すため、屋根裏では強い悪臭、断熱材の汚れ、天井板のシミや傷みにつながります。
夜間の重量感のある足音、天井からの獣臭、原因不明のシミ、屋根やベランダへまとまったフンがあるなら、ハクビシンを含む中型害獣の侵入を疑う材料になります。
また、カキ、ブドウ、ミカンなどの果実や家庭菜園、生ごみ、ペットフードも住宅周辺へハクビシンを引き寄せる原因になります。
対策では、目の前の個体を追い払うだけではなく、餌になる物を減らし、侵入口を特定し、屋根裏へ残ったフン尿や汚染部分まで確認する必要があります。
ハクビシンは特定外来生物ではありませんが、鳥獣保護管理法の対象です。
被害があるからといって、自己判断で自由に捕獲できるわけではありません。
捕獲を検討する際は、居住地域の自治体へ許可や制度を確認してください。
毎晩天井裏から足音がする、天井へシミが広がっている、獣臭が強い、ためフンが大量にある、高い場所へ侵入口がある、自分で追い出しても再発するといった状態なら、無理に屋根裏や屋根へ入り込まず、専門業者へ相談する方法があります。
追い出し・侵入口封鎖・フン尿清掃・餌場対策までまとめて行い、同じ住宅を再びねぐらにされない環境へ変えていくことが重要です。


