サクラやカキの枝が白いクモの巣のような糸で覆われ、その中に多数の毛虫が集まっていたら、アメリカシロヒトリが発生している可能性があります。
アメリカシロヒトリは、樹木の葉を集団で食べる蛾の仲間です。
幼虫が小さい時期は、葉や枝を糸で包んだ巣網の中でまとまって生活します。
成長すると巣網から離れ、樹木全体へ広がるほか、地面、塀、外壁、物置、エアコン室外機の周辺などへ移動する場合があります。
白い毛が目立つため、毒を持つチャドクガと間違われるケースも少なくありません。
しかし、アメリカシロヒトリには、チャドクガのような毒針毛はありません。
主な問題は、人への毒被害ではなく、庭木や街路樹の葉を大量に食べる被害と、毛虫が建物周辺へ広がる不快感です🕸️🐛
今回は、アメリカシロヒトリの幼虫・成虫・卵の特徴、白い巣網を作る理由、発生する樹木と時期、チャドクガやモンクロシャチホコとの違いを解説します。
アメリカシロヒトリは北アメリカ原産の外来種
『アメリカシロヒトリ』は、チョウ目ヒトリガ科に分類される蛾です。
成虫は白色の小型蛾ですが、樹木へ大きな被害を与えるのは幼虫です。
国立環境研究所の侵入生物データベースでは、アメリカシロヒトリを北アメリカ原産の外来種として掲載しています。
成虫は全体的に白く、前の羽へ灰黒色の斑点がある個体と、斑点がほとんどない個体がいます。
※参考:国立環境研究所「アメリカシロヒトリ」
名前に「シロヒトリ」とありますが、白い毛虫だけを指す名前ではありません。
卵から幼虫、さなぎ、白い成虫へ変化する昆虫全体の名称です。
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アメリカシロヒトリの基本情報
『アメリカシロヒトリ』は、卵、幼虫、さなぎ、成虫へ姿を変える完全変態の昆虫です。
幼虫は樹木の葉を食べて成長し、老熟すると樹皮や建物のすき間へ移動してさなぎになります。
幼虫は30mm前後まで成長する
ふ化した直後の幼虫は小さく、淡黄色や黄白色に見えます。
頭部は黒く、胴体には黒い小さな突起と細かな毛があります。
成長するにつれて灰色や灰黒色が強くなり、終齢幼虫では体長30mm前後になります。
体は細長い円筒形で、チャドクガよりも細身に見える傾向があります。
| 確認項目 | アメリカシロヒトリの特徴 |
|---|---|
| 分類 | チョウ目ヒトリガ科 |
| 原産地 | 北アメリカ |
| 幼虫の大きさ | 成長すると30mm前後 |
| 幼虫の色 | 若い時期は淡黄色、成長すると灰黒色を帯びる |
| 成虫の色 | 白色。羽へ灰黒色の斑点がある個体もいる |
| 主な食樹 | サクラ、カキ、クルミ、プラタナス、ヤナギ、ウメなど |
| 主な被害 | 葉の食害、巣網の形成、建物や洗濯物への付着 |
| 人体への毒被害 | 毒針毛は持たない |
卵は葉の裏へまとまって産み付けられる
雌成虫は、樹木の葉の裏へ数百個の卵をまとめて産みます。
卵の表面は、雌の腹部から付けられた白い毛で覆われます。
葉の裏へ白い綿やカビのような塊が付着していた場合は、アメリカシロヒトリの卵塊かもしれません。
卵は小さく、葉の表側から見ただけでは気づきにくい状態です。
成虫は白色の小型蛾
アメリカシロヒトリの成虫は、羽を広げると30mm前後になる白い蛾です。
前の羽へ黒や灰色の小さな斑点が多数入る個体もいれば、ほぼ純白に見える個体もいます。
夜間の照明へ飛来し、玄関灯、外壁、窓、網戸などで見つかる場合があります。
白い成虫が樹木の近くにいる時は、周辺の葉裏へ卵塊がないか確認したいところです。
人体へ影響を与える毒針毛は持たない
アメリカシロヒトリの幼虫には、チャドクガやドクガのような毒針毛はありません。
八戸市は、幼虫に毒針毛はなく、通常は人体へ直接的な影響を与えないと案内しています。
ただし、皮膚が敏感な人では、毛や虫体への接触によって、かゆみなどが出る場合もあるとされています。
※参考:八戸市「アメリカシロヒトリ」
毒がないからといって積極的に触っていいわけではありません。
種類を見間違える可能性もあるため、毛虫は素手で触らない方が安心です。
白い巣網を作る理由

アメリカシロヒトリの代表的な特徴は、幼虫が葉や枝を白い糸で包み、巣網を作る点です。
クモの巣に見えますが、クモが作った網ではありません。
若い幼虫が集団生活をするための巣
卵からふ化した幼虫は、しばらく同じ葉や枝で集団生活をします。
幼虫が吐いた糸が葉や枝へ重なり、白い袋状の巣網になります。巣網は、幼虫がまとまって葉を食べながら成長する場所です。
外敵や雨風から完全に守る構造ではありませんが、若い幼虫が一か所で生活する際の足場になります。
巣網の中では葉脈を残して食べる
巣網の中にいる若い幼虫は、葉の柔らかい部分を集団で食べます。
食害された葉は葉脈だけが残り、白く透けたように見えます。
須坂市は、巣の中の幼虫が葉脈を残して食害するため、葉が透けて見えると案内しています。
※参考:須坂市「アメリカシロヒトリの駆除について」
樹木の一部へ白い糸が付き、その内側の葉だけが透けている状態は、発生初期の分かりやすいサインです。
成長すると巣網から分散する
幼虫が成長すると、狭い巣網の中だけでは餌が足りなくなります。
中齢から老齢の幼虫は巣網を離れ、樹木全体の葉へ広がります。
分散後は、枝を移動するだけでなく、幹を下り、地面や建物の壁を歩く場合があります。
白い巣網だけを処理しても、すでに幼虫が分散した後では、樹木の別の場所に残っている可能性があります。
| 発生段階 | 見つかり方 |
|---|---|
| 産卵直後 | 葉裏へ白い毛で覆われた卵塊がある |
| ふ化直後 | 小さな幼虫が葉裏へ密集する |
| 若齢幼虫 | 葉や枝を白い糸で包み、巣網内で集団生活をする |
| 中齢幼虫 | 巣網が大きくなり、周辺の葉へ食害が広がる |
| 老齢幼虫 | 巣網から離れ、樹木・地面・建物へ分散する |
発生しやすい樹木と場所
アメリカシロヒトリは、幅広い落葉広葉樹の葉を食べます。
山林だけでなく、庭、公園、学校、街路樹、集合住宅の植え込みなど、人の生活圏でも発生します。
100種類以上の樹木を食べる
アメリカシロヒトリは、特定の樹木だけへ発生する毛虫ではありません。
盛岡市では、100種類以上の樹木を食害し、特にサクラやプラタナスなどの落葉広葉樹を好むと案内しています。
※参考:盛岡市「アメリカシロヒトリの防除用器具などを貸し出します」
一本の樹木で発生した幼虫が、隣接する別の種類の樹木へ移動する場合もあります。
サクラ
サクラは、アメリカシロヒトリが発生しやすい代表的な樹木です。
庭木だけでなく、公園、学校、寺社、河川敷、街路樹などへ多く植えられています。
低い枝へ巣網が作られると、通行する人の目に付きやすくなります。
カキ・クルミ・ウメ
カキ、クルミ、ウメも発生が目立つ樹木です。
家庭の庭へ植えられる例が多く、果実の収穫時期と幼虫の発生時期が重なる場合があります。
果実だけでなく、葉裏や枝先へ白い巣網がないか確認してください。
プラタナス・ヤナギ・アメリカフウ
プラタナス、ヤナギ、アメリカフウなどは、公園や道路沿いへ植えられる樹木です。
公共の樹木で発生している場合は、個人で枝を切ったり薬剤を散布したりせず、施設や道路の管理者へ連絡します。
ハナミズキ・ヤマボウシ・カエデ
住宅地で人気のあるハナミズキやヤマボウシ、カエデ類へ発生する場合もあります。
金沢市では、発生しやすい樹木としてカキ、サクラ、ウメ、プラタナス、アメリカフウ、ヤナギ、ハナミズキ、アンズ、クルミなどを挙げています。※参考:金沢市「アメリカシロヒトリやチャドクガが発生しやすい樹木」
| 発生しやすい樹木 | 見つかりやすい場所 |
|---|---|
| サクラ | 公園、学校、街路樹、庭 |
| カキ | 家庭の庭、果樹園、畑 |
| クルミ | 庭、河川敷、農地 |
| ウメ・アンズ | 庭、果樹園、公園 |
| プラタナス | 街路樹、公園、学校 |
| ヤナギ | 河川敷、水辺、公園 |
| ハナミズキ・ヤマボウシ | 住宅地、庭、公共施設 |
| カエデ・アメリカフウ | 庭園、公園、街路樹 |
発生時期と越冬場所
アメリカシロヒトリは、年2回発生する地域が多い害虫です。
気温や地域によっては、秋に3回目の発生が確認される場合もあります。
1回目は6月~7月頃
春に羽化した成虫が産卵し、初夏に1回目の幼虫が発生します。
一般的には “6月上旬~7月中旬頃” に、白い巣網が見つかりやすくなります。
サクラやカキの新しい葉へ、小さな巣網や透けた食痕がないか確認したい時期です。
2回目は8月~9月頃
1回目の幼虫から成長した成虫が再び産卵し、夏から秋に2回目の幼虫が現れます。
弘前市では、通常年2回発生し、1回目が6月上旬~7月中旬、2回目が8月上旬~9月中旬と案内しています。
※参考:弘前市「アメリカシロヒトリについて」
2回目は発生数が多くなり、9月頃に樹木の食害や幼虫の分散が目立つ地域もあります。
暖かい地域では3回目が発生する場合もある
気温が高い地域や暖かい年には、9月下旬~10月頃に3回目の幼虫が現れる場合があります。
福島県のフェロモントラップ情報でも、成虫は通常年2回ですが、年によっては3回発生すると案内されています。
※参考:福島県「令和8年度フェロモントラップデータ」
夏を過ぎたから発生しないと考えず、暖かい秋には庭木の状態を確認してください。
さなぎで冬を越す
成長した幼虫は、餌となる樹木から離れ、雨風を避けられる狭い場所へ移動します。
樹皮の割れ目、幹のくぼみ、落ち葉の下、塀のすき間、物置、エアコン室外機の陰などで繭を作り、さなぎの状態で越冬します。
北海道森林管理局は、幼虫が夏の終わり頃に樹皮のすき間などへ移動し、さなぎとなって越冬すると説明しています。
※参考:林野庁北海道森林管理局「五稜郭保安林におけるアメリカシロヒトリ防除」
| 時期 | 主な状態 |
|---|---|
| 春 | 越冬したさなぎから成虫が羽化する |
| 5月~6月頃 | 成虫が葉裏へ卵を産む |
| 6月~7月頃 | 1回目の幼虫が巣網を作って葉を食べる |
| 8月~9月頃 | 2回目の幼虫が発生し、食害が広がる |
| 9月~10月頃 | 地域や年によって3回目が発生する場合がある |
| 秋~冬 | 樹皮や建物のすき間でさなぎとなって越冬する |
主な被害と人体への影響

アメリカシロヒトリによる被害は、樹木の食害、巣網による景観悪化、幼虫の分散による不快感が中心です。
毒毛虫ではありませんが、大量発生すると生活環境へ影響を与えます。
樹木の葉を集団で食べる
若い幼虫は巣網の中で葉を食べ、成長すると樹木全体へ分散します。
発生数が多い場合は、葉脈だけを残し、一本の樹木を丸坊主に近い状態まで食べる場合があります。
葉を失った樹木は見た目が悪くなり、夏場に繰り返し被害を受けると樹勢が弱まる可能性もあります。
白い巣網が景観を損なう
枝先が白い糸で大きく覆われるため、遠くからでも目立ちます。
公園、学校、店舗、集合住宅などでは、利用者から「クモの巣が大量にある」「毒毛虫ではないか」と問い合わせが出る場合があります。
成長した幼虫が建物へ移動する
老齢幼虫は、さなぎになる場所を探して樹木から離れます。
外壁、塀、玄関、物置、ベランダ、窓枠、エアコン室外機などを多数の幼虫が歩く場合があります。
樹木から離れた場所で毛虫を見つけても、家の中で発生したとは限りません。
近隣の樹木から分散してきた可能性があります。
洗濯物や車へ付着する場合がある
樹木の近くへ洗濯物を干していると、分散した幼虫が衣類やタオルへ付く場合があります。
車体、自転車、屋外家具などを歩く姿も見られます。
毒針毛はありませんが、虫体を衣類と一緒に取り込むと強い不快感につながります。
通常は毒による皮膚炎を起こさない
アメリカシロヒトリは、チャドクガやイラガのような毒毛虫ではありません。
そのため、近くを通っただけで毒針毛が飛散し、皮膚炎を起こす虫ではありません。
ただし、種類の誤認や、敏感な人の皮膚刺激を考え、素手で触れずに扱う方が安全です。
| 被害の種類 | 主な内容 |
|---|---|
| 葉の食害 | 多数の幼虫が葉を食べ、樹木が丸坊主になる場合がある |
| 巣網 | 枝や葉が白い糸で覆われ、景観が悪くなる |
| 建物への付着 | 外壁、塀、玄関、物置などを幼虫が歩く |
| 洗濯物への付着 | 衣類やタオルへ幼虫が付く場合がある |
| 心理的な不快感 | 大量の毛虫や巣網を見て不安を感じる |
| 人体への毒被害 | 毒針毛はなく、毒による直接被害は基本的にない |
チャドクガや似た毛虫との違い
白い毛や集団行動だけを見て、アメリカシロヒトリとチャドクガを区別するのは難しい場合があります。
発生する樹木、巣網、体の色、毒針毛の有無を合わせて確認します。
チャドクガとの違い
チャドクガは、主にツバキ、サザンカ、チャなどのツバキ科植物へ発生します。
幼虫は黄褐色で、若い時期には葉裏へ列を作って並びます。
微細な毒針毛を持ち、幼虫へ直接触れていなくても、風で飛んだ毛によって強いかゆみや赤い発疹が出る場合があります。
アメリカシロヒトリは、サクラ、カキ、クルミなど幅広い落葉樹へ発生し、葉や枝を大きな白い巣網で包みます。毒針毛は持ちません。
| 比較項目 | アメリカシロヒトリ | チャドクガ |
|---|---|---|
| 主な樹木 | サクラ、カキ、クルミ、プラタナスなど | ツバキ、サザンカ、チャなど |
| 巣網 | 葉や枝を白い糸で大きく包む | 大きな白い巣網は作らない |
| 幼虫の色 | 淡黄色から灰黒色 | 黄褐色で黒い模様がある |
| 集団の姿 | 巣網の中へ多数がまとまる | 葉裏へ頭をそろえて列を作る |
| 毒針毛 | 持たない | 微細な毒針毛を持つ |
| 人への影響 | 毒による直接被害は基本的にない | 強いかゆみと赤い発疹が出る |
モンクロシャチホコとの違い
モンクロシャチホコの幼虫も、サクラやウメなどへ集団発生します。
若い幼虫は赤褐色ですが、成長すると黒紫色の体に白い毛が目立つ姿になります。
白い巣網を大きく作らず、樹木の枝へ多数の幼虫がまとまって葉を食べます。
アメリカシロヒトリより体が大きく、成長すると50mm前後になる場合があります。
マイマイガとの違い
マイマイガの幼虫は、背中へ青色と赤色の点が並ぶ大型の毛虫です。
さまざまな樹木を食べますが、アメリカシロヒトリのような白い袋状の巣網は作りません。
ふ化直後の幼虫には毛による刺激があるため、素手で触れない方が安心です。
アメリカシロヒトリの成虫と白い蛾の違い
白い蛾はアメリカシロヒトリだけではありません。
白色の羽へ黒い斑点がある、近くの落葉樹に巣網がある、初夏や夏の終わりに多数見つかるといった条件を合わせて判断します。
成虫だけを見て種類を断定するのが難しい場合は、写真を撮影し、自治体や専門業者へ確認してください。
見つけた時の確認ポイントと相談目安
アメリカシロヒトリを見つけた時は、毛虫だけでなく、巣網の大きさ、樹木の本数、幼虫が分散しているかを確認します。
発生段階によって、必要になる対応範囲が変わります。
発生している樹木と所有者を確認する
自宅の庭木であれば、樹木の所有者が状況を確認します。
街路樹、公園、学校、河川敷、集合住宅の共用部などで見つけた場合は、自治体、学校、施設管理者、管理会社へ連絡してください。
他人の敷地へ入り、無断で枝を切ったり薬剤を使ったりするのは避けます。
白い巣網の範囲を見る
枝先の一部だけへ小さな巣網がある場合は、幼虫がまだ集団生活をしている発生初期かもしれません。
樹木全体へ巣網と食痕が広がっている、幼虫が幹や外壁を歩いている場合は、すでに分散が始まっている可能性があります。
高い枝へ発生している場合は無理をしない
脚立やはしごを使う高さへ巣網がある場合は、無理に枝を切らないでください。
作業中に毛虫が落下し、驚いて転倒する危険もあります。
電線、道路、隣家へ近い樹木では、専門業者や管理者への相談が安心です。
薬剤を自己判断で広範囲へ散布しない
薬剤を使う場合は、対象害虫と対象植物が製品表示に含まれているかを確認する必要があります。
風が強い日や、洗濯物、人、ペット、農作物が近くにある場所での散布は、周囲へ影響を与えるおそれがあります。
製品ラベルの使用方法、希釈倍率、使用回数、注意事項を守り、分からない場合は販売店や専門家へ確認してください。
処理した枝葉は自治体のルールを確認する
幼虫や巣網が付いた枝葉の出し方は、自治体によって異なります。
庭で燃やす行為は、条例や火災予防上の問題になる場合があります。
袋へ入れる必要があるか、剪定枝として出せるか、自治体のごみ分別ルールを確認してください。
大量発生や広範囲の被害は専門業者へ相談する
複数の樹木へ広がっている、老齢幼虫が建物へ大量に移動している、高所へ発生している場合は、専門業者への相談も選択肢です。
業者へ依頼する際は、出張費、見積もり費、樹木の本数、薬剤費、枝葉の回収、追加料金、キャンセル料を確認してください。
国民生活センターは、低価格の広告を見て害虫駆除を依頼した後、高額な料金を請求された相談例を紹介しています。
※参考:国民生活センター「作業後に高額請求する害虫駆除業者に注意」
作業前に総額が示されない、説明のない作業を始める、契約を強く急かす業者には注意してください。
よくある質問

アメリカシロヒトリは、白い巣網と多数の毛虫が目立つため、毒毛虫と誤解されやすい害虫です。
庭木や街路樹で見つけた時によくある疑問を解説します。
Q1. アメリカシロヒトリには毒がありますか?
A. チャドクガのような毒針毛はありません。
通常は毒による皮膚炎を起こしませんが、毛や虫体による刺激を感じる人もいるため、素手で触れない方が安心です。
Q2. 白いクモの巣のような物は何ですか?
A. 若い幼虫が吐いた糸で作った巣網です。
巣網の中で多数の幼虫が集団生活をし、周囲の葉を食べます。クモが作った巣ではありません。
Q3. アメリカシロヒトリはどのような毛虫ですか?
A. 頭部が黒く、胴部は淡黄色から灰黒色で、細長い体へ白や灰色の毛が生えています。
成長すると体長30mm前後になります。
Q4. アメリカシロヒトリは何の木に付きますか?
A. サクラ、カキ、クルミ、ウメ、アンズ、ヤナギ、プラタナス、カエデ、ハナミズキなど、幅広い落葉広葉樹へ発生します。
100種類以上の樹木を食害するとされています。
Q5. アメリカシロヒトリはいつ発生しますか?
A. 一般的には6月から7月頃と、8月から9月頃の年2回発生します。
暖かい地域や年によっては、9月下旬から10月頃に3回目が発生する場合があります。
Q6. アメリカシロヒトリとチャドクガの違いは何ですか?
A. 発生する樹木、巣網、毒針毛の有無が違います。
アメリカシロヒトリは落葉樹へ白い巣網を作り、毒針毛を持ちません。チャドクガはツバキやサザンカへ発生し、微細な毒針毛で強い皮膚炎を起こします。
Q7. 幼虫が家の壁を歩く理由は何ですか?
A. 成長した幼虫が、さなぎになる場所を探して移動している可能性があります。
樹皮のすき間、塀、物置、エアコン室外機の陰など、雨風を避けられる場所へ向かいます。
Q8. 家の中で繁殖しますか?
A. 一般的な室内害虫ではありません。
幼虫は樹木の葉を食べます。室内で見つけた場合は、窓や玄関から入ったか、衣類や荷物へ付着して持ち込まれた可能性があります。
Q9. 街路樹で見つけた場合はどうしますか?
A. 自治体や道路管理者へ連絡してください。
公共の樹木を個人で切ったり、薬剤を散布したりしないようにします。
Q10. 白い成虫にも毒がありますか?
A. アメリカシロヒトリの成虫には、チャドクガのような毒針毛による被害は基本的にありません。
ただし、白い蛾には別の種類もいるため、種類が分からない虫を素手で触るのは避けてください。
まとめ
アメリカシロヒトリは、北アメリカ原産の外来種で、サクラ、カキ、クルミ、ウメ、プラタナスなど幅広い落葉樹を食べる害虫です。
幼虫が小さい時期は、葉や枝を白い糸で包んだ巣網の中で集団生活をします。
成長すると巣網を離れ、樹木全体、地面、外壁、塀、物置などへ分散します。
白い巣網と透けた葉が発生初期のサイン
枝先へ白いクモの巣のような物があり、その内側の葉が葉脈だけを残して透けていたら、アメリカシロヒトリの発生が疑われます。
若い幼虫は巣網の中へまとまっているため、樹木の一部に被害が集中します。
幼虫が大きくなると巣から離れるため、巣網だけでは発生範囲を判断しにくくなります。
チャドクガとの大きな違いは毒針毛の有無
アメリカシロヒトリには、チャドクガのような毒針毛はありません。
通常は毒による皮膚炎を起こしませんが、白い毛虫だけを見て種類を断定するのは危険です。
発生している樹木、白い巣網、幼虫の体色を合わせて確認してください。
年2回の発生と秋の分散に注意する
幼虫は6月から7月頃と、8月から9月頃に見つかりやすくなります。
暖かい地域や年には、秋に3回目が発生する場合もあります。
樹木全体へ幼虫が広がっている、高い枝へ巣網がある、公共の樹木へ発生している場合は、無理に処理せず、管理者や専門業者へ相談しましょう🕸️🐛
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