【害獣】アナグマの特徴と見分け方|タヌキとの違い・庭の穴・農作物被害を解説

アナグマ 害獣

朝になって庭へ出ると、芝生や花壇の土が何か所も掘り返されている。

畑には小さな穴が点々と増え、物置や床下の近くには動物が出入りしているような大きめの穴までできている。

夜になると、茶色くずんぐりした動物が庭を歩いている。

こうした異変が続いているなら、ニホンアナグマが住宅周辺を利用している可能性があります。

アナグマは名前に「クマ」と付いていますが、クマ科ではなくイタチ科の哺乳類です。

最大の特徴は、地面を掘る能力の高さです。

短く頑丈な脚と長い爪を使い、森林の斜面へ複雑な巣穴を作るだけでなく、庭や芝生ではミミズや昆虫などを探して土を掘り返します。

今回は、ニホンアナグマの特徴、大きさ、足跡、庭へ穴を掘る理由、床下や農地への被害、タヌキ・アライグマ・ハクビシンとの違い、寄せ付けにくくする対策、捕獲時の法律上の注意点まで詳しく解説します。

  1. アナグマとはどんな動物なのか
  2. アナグマの見分け方|5本指・長い爪・低い体形を見る
    1. 足跡には5本指と長い爪跡が残る
  3. 庭に小さな穴が増えたらアナグマの餌探しを疑う
  4. 大きな巣穴と餌探しの穴は分けて考える
  5. 床下や物置の下へ入り込むと住宅被害につながる
  6. アナグマによる農作物被害|イチゴ・スイカ・トウモロコシにも注意
  7. アナグマとタヌキの違い|足跡と掘り方を見る
  8. アライグマ・ハクビシンとも見分ける必要がある
  9. アナグマを庭へ寄せ付けにくくする対策
    1. 床下や巣穴をふさぐ前に内部の個体を確認する
  10. アナグマを見つけても追い詰めたり触ったりしない
  11. アナグマは狩猟鳥獣だが自由に捕獲できるわけではない
  12. 被害が繰り返されるなら自治体や専門業者へ相談する
  13. アナグマについてよくある質問
    1. Q. アナグマの一番分かりやすい特徴は何ですか?
    2. Q. アナグマはどのくらい大きいですか?
    3. Q. 庭に小さな穴がたくさんあるのはアナグマですか?
    4. Q. アナグマの足跡はどんな形ですか?
    5. Q. アナグマとタヌキの違いは何ですか?
    6. Q. アナグマとアライグマの違いは何ですか?
    7. Q. アナグマは床下へ入りますか?
    8. Q. アナグマは何を食べますか?
    9. Q. アナグマは人を襲いますか?
    10. Q. アナグマは冬眠しますか?
    11. Q. アナグマは特定外来生物ですか?
    12. Q. アナグマを自分で捕まえてもよいですか?
    13. Q. アナグマの巣穴を見つけたらすぐ埋めてもよいですか?
    14. Q. アナグマを庭へ来させないためにはどうすればよいですか?
    15. Q. アナグマ被害はどこへ相談すればよいですか?
  14. まとめ

アナグマとはどんな動物なのか

日本で見られるアナグマは、主にニホンアナグマです。

イタチ科アナグマ属に分類され、日本へ昔から生息している在来の野生動物です。

外来生物のアライグマとは名前が似ていますが、分類も日本へ定着した経緯も異なります。

農林水産省の「野生鳥獣被害防止マニュアル【中型獣類編】」では、ニホンアナグマは北海道・沖縄を除く広い地域へ生息し、近年は東京都、神奈川県、千葉県など都市近郊でも生息情報が増えていると解説されています。

※参考:農林水産省「野生鳥獣による被害防止マニュアル等」

鼻先から尾の先までの長さは60〜90cm程度が目安で、体重は季節や個体によって4〜15kgほどと大きく変化します。

体は地面へ近い位置にあり、短い脚、太い首、小さめの頭、長い鼻先を持ちます。前足には特に長い爪があり、この頑丈な体形が穴掘りに適しています。

政府広報でも、ニホンアナグマは体長40〜70cmほど、ずんぐりした体と短い四肢、大きな爪を持つ日本固有の動物として紹介されています。

※参考:政府広報オンライン「日本固有の生き物 ニホンアナグマ」

毛色は灰褐色から黄褐色系で、顔は全体に白っぽく、頭部から目の下へ黒い模様があります。

鼻筋が白く見えるためハクビシンと間違われる場合もありますが、ハクビシンほど体が細長くなく、尾も短く見えます。

主に夜間へ活動しますが、昼間に姿を見せる個体もいます。冬は地域によって11月頃から4月頃まで活動量を落とし、巣穴で冬眠する傾向があります。

確認項目 ニホンアナグマの特徴
分類 食肉目・イタチ科・アナグマ属
由来 日本固有の在来種
全長の目安 鼻先から尾の先まで約60〜90cm
体重 約4〜15kgと季節・個体差が大きい
体形 ずんぐりして低く、脚が短い
5本指で長く鋭い爪を持つ
比較的短い
主な活動 夜間を中心に地上で活動
主な食べ物 ミミズ、昆虫、果実、農作物など
特徴的な行動 地面を掘る・巣穴を作る

庭の穴・床下の害獣被害が

気になる方へ

アナグマか別の動物か分からない状態でも、足跡・穴・被害状況から相談できます。

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アナグマの見分け方|5本指・長い爪・低い体形を見る

庭へ現れるアナグマを見分ける際は、顔だけを見るより、体形、足跡、尾、掘り返し跡をまとめて確認します。

遠くから見ると、灰褐色の毛と黒い顔模様によってタヌキやアライグマに似て見えます。しかし、アナグマは脚が短く、腹部が地面へ近い低い姿勢で歩くため、横から見るとかなりずんぐりしています。

尾も判断材料です。アライグマには黒い輪模様のある太い尾があり、ハクビシンには体に近い長さの細長い尾があります。一方、アナグマの尾は比較的短く、地面を歩く姿では胴体のボリュームに対して尾が小さく見えます。

顔は白っぽく、目から耳方向へ黒い帯状の模様が入ります。アライグマも目の周囲が黒いため正面だけでは似ていますが、アナグマにはアライグマのようなしま模様の尾がありません。

足跡には5本指と長い爪跡が残る

姿を確認できない時は、庭や畑の柔らかい土に残った足跡が重要な判断材料になります。

アナグマは前後の足に5本の指を持ちます。特に前足の爪が長く、状態のよい泥や土では、指先より前へ長く伸びた爪跡が残る場合があります。

これは4本指の足跡が目立つタヌキとの大きな違いです。

ただし、アライグマにも5本指があります。アライグマの足跡は人の小さな手形のように指が細長く開いて見えますが、アナグマでは横幅のある足跡と長い爪跡が目立ちます。

一部分しか残っていない足跡では誤判定する可能性があるため、穴、掘り返し跡、防犯カメラの映像なども合わせて確認してください。

確認ポイント アナグマ
体形 ずんぐりして地面に近い
短く頑丈
5本
特に前足が長く発達
短め
白っぽく、目周辺へ黒い模様
地面の痕跡 穴・掘り返しが多い

庭に小さな穴が増えたらアナグマの餌探しを疑う

アナグマ被害で特に分かりやすいのが、庭や芝生へできる小さな穴です。

アナグマは雑食性ですが、ミミズを重要な餌として利用します。土の中へいるミミズや昆虫を探す際には、前足で地面を掘りながら鼻先を土へ入れます。

農林水産省のマニュアルでは、直径5cm程度の小さな穴が点々と残っている場合、アナグマが餌を探した痕跡である可能性が示されています。

そのため、芝生へ朝になると小さな穴が何個も増えている、花壇の表面が部分的にめくられている、土だけが掻き出されて植物自体は食べられていないといった状態では、地下の餌を探していた可能性があります。

庭へミミズがいるのは土壌環境として悪い状態ではありません。アナグマ対策のために土壌へ強い薬剤を大量に使用するのではなく、まず周辺へ別の餌や隠れ場所がないかを確認してください。

落ちた果実、生ごみ、野菜くず、ペットフードなどが同時にあると、住宅周辺へ滞在する理由を増やしてしまいます。

また、「穴」といってもすべてがアナグマではありません。

モグラでは地中のトンネルによって土が押し上げられ、モグラ塚と呼ばれる土山ができます。イノシシでは鼻先を使って、より広い範囲を大きく掘り起こす被害が目立ちます。

アナグマでは、餌探しによる小さな掘り跡が複数発生するのが一つの判断材料です。

大きな巣穴と餌探しの穴は分けて考える

庭へあるすべての穴が同じ目的で作られているわけではありません。

数cm程度の浅い穴はミミズや昆虫を探した跡である可能性がありますが、斜面、竹林、物置の下、建物の基礎付近などへ奥深く続く大きな穴なら、休息や繁殖に利用する巣穴の可能性があります。

アナグマは名前の通り穴掘り能力に優れ、森林では複数の出入口や内部空間を持つ巣穴を形成します。

住宅地でも、土を掘れる場所と人目につきにくい空間があれば、物置の下や建物周囲を利用する可能性があります。

庭の端へ一つ大きな穴を見つけた時は、表面だけを見てすぐ埋めるのではなく、現在利用されている形跡がないか確認してください。

入口付近の土が新しく掻き出されている、足跡が続いている、周囲の草が倒れている、夜になると同じ場所へ動物が戻るといった変化があれば、活動中の巣穴かもしれません。

内部へアナグマがいる状態で出口を完全に塞ぐと、別方向へ穴を掘ったり、建物側へ入り込んだりする可能性があります。

巣穴の奥へ手を入れる行為も避けてください。

内部の構造は外から判断できず、親子が生活している可能性もあります。

床下や物置の下へ入り込むと住宅被害につながる

アナグマはハクビシンのように屋根裏への高所侵入が目立つ動物ではありません。

住宅では、地面に近い床下、物置下、倉庫周辺、基礎の近くへ注意します。

床下へ入れる開口部があり、その周囲の土を掘れる環境なら、雨風を避けられる休息場所として利用する可能性があります。

特に古い住宅、空き家、人の出入りが少ない倉庫や物置では、動物が長く滞在していても発見が遅れるケースがあります。

床下を利用されると、足音だけでなく、フン、尿、獣臭、巣材などが問題になる場合があります。

地面を掘る習性から、基礎周辺へ新しい穴が増えたり、物置下の土が掻き出されたりする可能性もあります。

ただし、建物周辺の穴を見つけただけで「基礎がすぐ崩れる」と過度に不安になる必要はありません。

重要なのは、どこまで穴が続いているのか、現在も利用されているのか、建物の構造へ影響が出ていないかを確認する点です。

床下へ実際に動物が入り込んでいる疑いがあるなら、内部の個体確認を行わずに開口部を塞ぐのは避けてください。

アナグマによる農作物被害|イチゴ・スイカ・トウモロコシにも注意

アナグマはミミズや昆虫だけを食べるわけではありません。

果実など甘みのある植物質も利用する雑食性のため、農地や家庭菜園では作物そのものを食べられる被害も発生します。

農林水産省では、アナグマによる被害例としてイチゴ、スイカ、トウモロコシなどを挙げています。

農地では作物を食べられるだけでなく、餌を探して畝や株元を掘る被害が同時に起こる可能性があります。

たとえば、スイカが食べられているだけならアライグマなどほかの中型獣も候補ですが、その周囲へ5本指の足跡や長い爪跡があり、畑の土まで何か所も掘られていればアナグマを疑う材料が増えます。

収穫した後の作物残さや傷んだ果実を畑の端へ放置すると、収穫期以外にも餌を得られる場所として覚えられる可能性があります。

農作物被害を減らすには、食べられる物を片付ける環境管理と、柵などによって農地へ入れない侵入防止を組み合わせる必要があります。

単に一度追い払うだけでは、同じ農地へ再び戻ってくる可能性があります。

被害 主な場所 確認したい点
小さな穴 芝生・花壇・畑 ミミズなどを探した跡の可能性
広い掘り返し 家庭菜園・畑 餌探しと作物被害が重なっていないか
農作物の食害 畑・家庭菜園 イチゴ・スイカ・トウモロコシなど
大きな穴 斜面・物置下・床下周辺 巣穴として利用していないか
フン・悪臭 庭・床下周辺 継続的に滞在していないか

アナグマとタヌキの違い|足跡と掘り方を見る

アナグマと最も間違えられやすい動物の一つがタヌキです。

どちらも日本へ古くから生息する中型哺乳類で、灰色から茶色系の毛、目の周辺の黒い模様、夜間の活動など共通点があります。

しかし、分類は異なります。アナグマはイタチ科、タヌキはイヌ科です。

見分ける際に分かりやすいのが体形です。

アナグマは脚が短く、胴体を低い位置へ保ったまま歩きます。タヌキもずんぐりしていますが、アナグマほど地面へ張り付くような体形には見えません。

尾にも違いがあります。タヌキの尾は太くふさふさしていますが、アナグマの尾は比較的短く見えます。

足跡では、タヌキは4本指がはっきり残るのに対し、アナグマは5本指です。さらにアナグマでは、穴掘りへ使う長い前爪の跡が残る場合があります。

そして、庭の被害を見る際に重要なのが「掘る」という行動です。

アナグマは地中のミミズや昆虫を探すために繰り返し土を掘ります。芝生や花壇へ小さな穴が大量にできているなら、タヌキだけでなくアナグマを強く疑う材料になります。

一方、タヌキでは同じ場所へ排泄を繰り返す「ためフン」が代表的なサインです。

タヌキの特徴やためフンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【害獣】タヌキの特徴と見分け方|アライグマ・ハクビシンとの違いと被害サイン

比較項目 アナグマ タヌキ
分類 イタチ科 イヌ科
体形 低くずんぐり 丸みがあり犬に近い
5本 4本が目立つ
長い爪跡が残りやすい アナグマほど長くない
短め 太くふさふさ
代表的な痕跡 庭・畑の穴や掘り返し ためフン

アライグマ・ハクビシンとも見分ける必要がある

住宅地へ現れる中型害獣はアナグマとタヌキだけではありません。

アライグマやハクビシンも同じ時間帯に活動するため、暗い庭で一瞬だけ見た場合は混同する可能性があります。

アライグマは、目の周囲へ黒いマスク模様があり、太い尾には黒い輪模様が複数あります。

足跡はアナグマと同じ5本指ですが、指が細長く、人の小さな手のように見える点が特徴です。

さらに木登り能力が高く、屋根裏へ侵入する住宅被害が多い点もアナグマとの違いです。

アライグマの詳しい見分け方は、以下の記事も参考にしてください。

【害獣】アライグマの特徴と被害|足跡・しっぽ・屋根裏侵入の見分け方

ハクビシンは、鼻から額へ一直線に白い線が通る細長い動物です。

体に近い長さの尾を持ち、電線や塀、庭木など細い場所も器用に移動します。

アナグマも顔の中央が白っぽく見えるため正面だけでは迷うケースがありますが、体形と尾を見ると違いが分かります。

アナグマは地面に近いずんぐりした姿で尾が短く、被害も庭の掘り返しや巣穴など地上付近へ集中します。

ハクビシンは細身で尾が長く、高所や屋根裏への侵入が目立ちます。

ハクビシンとの違いを詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

【害獣】ハクビシンの特徴と被害|フン尿・天井裏の音・侵入経路の見分け方

アナグマを庭へ寄せ付けにくくする対策

アナグマ対策では、いきなり捕獲を考えるより、なぜ自宅の庭や畑へ来ているのかを確認します。

まず片付けたいのが、簡単に食べられる餌です。

収穫しなかった野菜、落ちた果実、野菜くず、生ごみ、ペットフードなどを屋外へ放置しないようにします。

果樹がある住宅では、熟したまま残っている実と地面へ落ちた実の両方を確認してください。

コンポストや堆肥置き場へ食品残さを入れている場合も、野生動物が簡単に利用できる状態になっていないか確認します。

次に確認したいのが隠れ場所です。

人がほとんど入らない物置の裏、背の高い草むら、放置された資材、床下などがあると、人目を避けながら休息しやすくなります。

所有地内で安全に管理できる範囲なら草を刈り、不要な資材を片付け、動物が隠れたまま移動できる場所を減らします。

農地では、侵入防止柵も対策候補です。

ただし、アナグマは地面を掘れるため、ネットを地面へ軽く置いただけでは下から潜られる可能性があります。

柵の種類だけでなく、下部へ隙間がないか、倒木や草によって乗り越えられる状態になっていないか、掘り跡ができていないかを継続的に確認します。

床下や巣穴をふさぐ前に内部の個体を確認する

建物周辺へ穴を見つけても、すぐ土や板で閉鎖するのは避けてください。

アナグマが現在も内部を使用している可能性があるほか、繁殖期には幼獣が残っているケースも考えられます。

親だけが外へ餌を探しに出ている時に穴を塞ぐと、幼獣を内部へ閉じ込める可能性があります。

逆に個体を中へ閉じ込めれば、新しい出口を掘って別の場所へ出ようとするかもしれません。

安全に封鎖するには、利用状況、出入口の数、内部に個体が残っていないかを確認した上で進める必要があります。

夜間に同じ穴へ出入りしているなら、防犯カメラやセンサーカメラで活動時間や個体数を記録する方法もあります。

アナグマを見つけても追い詰めたり触ったりしない

アナグマは人を積極的に追いかける動物ではありませんが、野生動物である点は変わりません。

庭で遭遇した際に逃げ道を塞いだり、棒で追い詰めたり、素手で捕まえようとしたりするのは避けてください。

長い爪と歯を持っているため、防御行動によってけがをする可能性があります。

子どもやペットがいる住宅では、アナグマを見つけたら先に屋内へ移動させ、動物が自分から離れられる空間を確保します。

弱って動けない個体を見つけた際も、自宅へ連れて帰って保護するのではなく、自治体へ相談してください。

また、庭へフンがある場合は素手で触れず、使い捨て手袋などを使用します。

種類が分からないフンを顔へ近づけたり、手で崩して内容物を確認したりする必要はありません。

アナグマは狩猟鳥獣だが自由に捕獲できるわけではない

アナグマは環境省が定める狩猟鳥獣の一種です。

しかし、「狩猟鳥獣=庭に出たら誰でも自由に捕まえられる」という意味ではありません。

環境省によると、狩猟を行うには狩猟免許を取得し、狩猟を行う都道府県へ狩猟者登録した上で、区域、期間、猟法などの制限を守る必要があります。

都道府県によって捕獲禁止や捕獲数の制限が設定されているケースもあります。

※参考:環境省「狩猟制度の概要」

また、住宅や農作物へ被害を与えている個体を有害鳥獣として捕獲する場合には、自治体の許可制度が関係します。

市販の箱わなを購入できるとしても、自己判断ですぐ設置するのは避けてください。

捕獲を検討しているなら、住んでいる市区町村の鳥獣対策担当へ連絡し、必要な許可、わなの扱い、捕獲後の対応まで確認します。

被害が繰り返されるなら自治体や専門業者へ相談する

庭へ一度だけ小さな穴ができた程度なら、餌になる物を片付けながら様子を確認できるケースがあります。

一方、毎朝新しい穴が増える、同じ巣穴へ繰り返し出入りしている、床下へ入っている、農作物被害が続いている状態では、単純な庭掃除だけで解決しない可能性があります。

特に床下や物置下へ巣穴が続いている場合は、内部へ個体が残っていないかの確認と、再侵入を防ぐ施工を一緒に考える必要があります。

農地の被害が複数の畑へ広がっている場合は、一軒だけの対策ではなく、自治体や地域単位で侵入防止・捕獲を進めた方がよいケースもあります。

専門業者へ依頼する際は、提示された「駆除料金」だけで決めないようにしてください。

現地調査、動物の特定、追い出しまたは捕獲への対応、巣穴・侵入口の処理、フン清掃、追加料金、保証がどこまで含まれているかを確認します。

建物周辺へ複数の穴がある場合は、どの穴が現在利用されているのか、何か所を施工する予定なのかも説明してもらうと判断しやすくなります。

状態 相談を検討したい理由
毎日のように穴が増える 継続的な餌場になっている可能性
床下へ出入りしている 巣穴・ねぐらとして利用している可能性
大きな穴が複数ある 巣穴の構造や出入口の確認が必要
農作物被害が続く 柵や地域的な対策が必要になる可能性
捕獲を考えている 許可や捕獲方法の確認が必要
自力対策後も戻ってくる 餌・巣穴・侵入ルートが残っている可能性

庭・床下の穴を何度ふさいでも

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アナグマについてよくある質問

アナグマはタヌキやアライグマと見間違えられやすく、庭へ穴を見つけた際にも原因動物を判断しにくいケースがあります。

Q. アナグマの一番分かりやすい特徴は何ですか?

地面へ近いずんぐりした体、短い脚、5本指、長く発達した爪が特徴です。庭や畑へ小さな穴や掘り返し跡が多数ある時も、アナグマを疑う材料になります。

Q. アナグマはどのくらい大きいですか?

農林水産省の資料では、鼻先から尾の先まで60〜90cm程度が目安です。体重は季節や個体による差が大きく、4〜15kgほどになるとされています。

Q. 庭に小さな穴がたくさんあるのはアナグマですか?

アナグマの可能性があります。ミミズなどを探す際に土を掘り、直径5cmほどの穴が点々と残る場合があります。ただし、モグラやイノシシなど別の動物も土を荒らすため、足跡や周辺の被害も確認してください。

Q. アナグマの足跡はどんな形ですか?

5本指で、特に前足には長い爪跡が残る場合があります。タヌキは4本指が目立ち、アライグマは5本指でも人の小さな手形のように細長く見える点が違います。

Q. アナグマとタヌキの違いは何ですか?

アナグマはイタチ科で、低い体形と5本指、長い爪、穴掘りが特徴です。タヌキはイヌ科で4本指の足跡が目立ち、太くふさふさした尾やためフンが見分ける材料になります。

Q. アナグマとアライグマの違いは何ですか?

アライグマの尾には黒い輪模様があり、足跡は人の手形に似た5本指です。アナグマは尾が短く、低い体形と長い爪、庭や畑の掘り返しが目立ちます。

Q. アナグマは床下へ入りますか?

住宅周辺の土を掘れる場所や床下へ入れる開口部があると、床下や物置下を利用する可能性があります。現在利用中の穴を確認せず、急いで塞ぐのは避けてください。

Q. アナグマは何を食べますか?

ミミズや昆虫などをよく利用しますが、果実や農作物も食べる雑食性です。イチゴ、スイカ、トウモロコシなどへの被害も確認されています。

Q. アナグマは人を襲いますか?

通常は人との接触を避けますが、野生動物なので追い詰めたり素手で捕まえたりしないでください。逃げ場を失えば、歯や爪を使って防御する可能性があります。

Q. アナグマは冬眠しますか?

地域差はありますが、冬に活動を大きく低下させて巣穴で冬眠します。農林水産省の資料では11月から4月頃まで冬眠する傾向が紹介されています。

Q. アナグマは特定外来生物ですか?

特定外来生物ではありません。ニホンアナグマは日本へ古くから生息する在来種です。ただし、捕獲には鳥獣保護管理法や狩猟制度が関係します。

Q. アナグマを自分で捕まえてもよいですか?

庭へ出たからといって自由に捕獲できるわけではありません。アナグマは狩猟鳥獣ですが、狩猟免許、狩猟者登録、期間、区域、猟法などの制限があります。有害鳥獣としての捕獲を考える際も自治体へ確認してください。

Q. アナグマの巣穴を見つけたらすぐ埋めてもよいですか?

現在利用されているか確認せずに塞ぐのは避けてください。内部へ成獣や幼獣が残っている可能性があり、別の出口を掘られる原因にもなります。

Q. アナグマを庭へ来させないためにはどうすればよいですか?

落下果実、野菜くず、生ごみ、ペットフードなどを片付け、草むらや放置資材など隠れ場所を減らします。農地では侵入防止柵も組み合わせ、柵下へ掘り跡がないか定期的に確認してください。

Q. アナグマ被害はどこへ相談すればよいですか?

捕獲制度については市区町村の鳥獣担当、床下への侵入や巣穴、住宅周辺の害獣対策については害獣対応業者が主な相談先です。

まとめ

ニホンアナグマは、日本へ古くから生息するイタチ科の中型哺乳類です。

低くずんぐりした体、短い脚、5本指、長く鋭い爪が特徴で、名前の通り地面を掘る能力に優れています。

住宅周辺で特に分かりやすいサインが、芝生や花壇、畑へ残る穴と掘り返し跡です。

ミミズや昆虫を探す際には小さな穴が点々とできる場合があり、休息や繁殖へ利用する場所では、斜面や物置下、床下周辺へさらに大きな巣穴を作る可能性があります。

農地ではイチゴ、スイカ、トウモロコシなども食害対象になります。

作物だけを見るとアライグマやタヌキなど別の中型獣とも被害が重なるため、5本指と長い爪跡、低い体形、短い尾、掘り返しの多さまで合わせて判断してください。

タヌキとの大きな違いは足跡です。アナグマは5本指、タヌキは4本指が目立ちます。

アライグマも5本指ですが、アライグマにはしま模様の尾があり、足跡も人の小さな手形のように見えます。

アナグマを寄せ付けにくくするには、落下果実、生ごみ、野菜くず、ペットフードなど餌になる物を減らし、草むらや物置周辺など人目につきにくい環境も確認します。

農地では、侵入防止柵を設置して終わりにせず、柵下の掘り跡や破損を定期的に確認する必要があります。

また、アナグマは特定外来生物ではありませんが、鳥獣保護管理法や狩猟制度の対象となる野生鳥獣です。

庭へ被害が出ているからといって、自己判断で箱わなを設置して自由に捕獲できるわけではありません。

大きな巣穴がある、床下へ出入りしている、毎日のように掘り返される、農作物被害が続く、自力対策をしても戻ってくる場合は、自治体や専門業者へ相談してください。

アナグマ対策では、目の前の穴だけを埋めるのではなく、原因動物を確認したうえで、餌場・巣穴・侵入経路をまとめて見直すのが再発を減らすポイントです。

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