【害虫】シロアリの種類と被害サイン|羽アリ・蟻道・床の沈みから見分ける方法

シロアリ 害虫

春から夏にかけて、家の中から大量の羽アリが出てきた。

床がふわふわ沈み、基礎には土で作られた細い道のような跡がある。

こうした変化があれば、シロアリによる木材被害が進んでいる可能性があります。

今回は、代表的なシロアリの違い、羽アリ・蟻道などの発生サイン、住宅被害、予防と駆除について詳しく解説します。

  1. 住宅を加害する代表的なシロアリの種類
    1. ヤマトシロアリは湿った木材や床下で被害が出やすい
    2. イエシロアリは大きな巣を作り広範囲を加害する
    3. 乾いた木材にはアメリカカンザイシロアリも注意する
  2. シロアリの羽アリと黒アリの見分け方
    1. シロアリは胴体に大きなくびれがない
    2. 4枚の羽がほぼ同じ長さならシロアリを疑う
    3. 発生する時期と時間帯から種類を絞れる
  3. シロアリ被害を疑う住宅のサイン
    1. 基礎に土のトンネル「蟻道」ができる
    2. 床の沈みや木材の空洞音が出る
    3. 砂粒状のフンなら乾材シロアリも候補
  4. シロアリ被害は住宅のどこに広がるのか
    1. 床下・土台・柱は特に確認したい
    2. 浴室・洗面所・玄関は湿気や水漏れを確認する
    3. イエシロアリや乾材シロアリでは上部まで確認する
  5. シロアリが発生しやすい家の特徴
    1. 床下の湿気や水漏れを放置している
    2. 家の周囲へ木材や段ボールを放置している
    3. 築浅住宅でも条件がそろえば被害は起こる
  6. 羽アリを見つけた時にやってはいけない対応
    1. 見える羽アリだけを処理して終わらせない
    2. 蟻道や被害木材をすぐ壊さない
    3. 市販薬を大量に散布しない
  7. 家庭でできるシロアリ予防と再発防止
    1. 床下の換気と水漏れを確認する
    2. 基礎周辺の木材や段ボールを片付ける
    3. 過去の防蟻施工と保証内容を確認する
  8. シロアリ駆除を専門業者へ相談したい状態
    1. 羽アリ・蟻道・床の沈みが確認できる
    2. 見積もりでは調査範囲・薬剤・保証を確認する
    3. 建物補修が必要かは駆除と分けて確認する
  9. シロアリについてよくある質問
    1. Q. シロアリと普通のアリはどう見分けますか?
    2. Q. シロアリの羽アリはいつ出ますか?
    3. Q. 家の中に羽アリが出たらシロアリ被害は確定ですか?
    4. Q. シロアリの蟻道とは何ですか?
    5. Q. ヤマトシロアリとイエシロアリの違いは何ですか?
    6. Q. シロアリは新築住宅にも出ますか?
    7. Q. シロアリはコンクリートも食べますか?
    8. Q. 床がきしむとシロアリですか?
    9. Q. シロアリがいると家が倒壊しますか?
    10. Q. シロアリを見つけたら殺虫スプレーをかけてもよいですか?
    11. Q. シロアリは自分で駆除できますか?
    12. Q. 床下が乾燥していればシロアリは出ませんか?
    13. Q. 庭にシロアリがいたら家も被害を受けていますか?
    14. Q. シロアリ駆除の業者は何を基準に選べばよいですか?
    15. Q. シロアリ被害はどこへ相談すればよいですか?
  10. まとめ|シロアリは羽アリ・蟻道・床の変化を見逃さない

住宅を加害する代表的なシロアリの種類

日本には複数種類のシロアリが生息しています。

住宅被害で特に注意したいのが、ヤマトシロアリとイエシロアリです。

ヤマトシロアリは湿った木材や床下で被害が出やすい

ヤマトシロアリは、日本の住宅で被害が見つかる代表的な種類です。

日本しろあり対策協会によると、北海道北部を除く日本の広い地域に分布しています。

湿った木材や土中を好み、床下、土台、浴室、洗面所、玄関など、地面に近く湿気がたまりやすい場所で被害が見つかります。

ヤマトシロアリは、イエシロアリのような大きな塊状の巣を作るのではなく、加害している木材そのものが生活場所を兼ねる傾向があります。

湿気の状態に応じて集団で移動するため、一か所だけ薬剤をかけても別の木材へ移動している可能性があります。

羽アリは主に4〜5月の日中に群飛します。

春の雨上がりなどに、黒っぽい羽アリが室内や床下付近からまとまって出てきた場合は、ヤマトシロアリを疑う材料になります。

イエシロアリは大きな巣を作り広範囲を加害する

イエシロアリは、ヤマトシロアリより被害範囲が広がりやすい種類です。

地中や建物内部などへ大きな巣を作り、そこから多数の働きアリが餌となる木材へ移動します。

日本しろあり対策協会では、普通でも数十万匹、大規模な巣では100万匹に達する場合があると説明しています。

さらに、自分たちで水を運び、乾燥した木材を湿らせながら食害できる点も特徴です。

そのため、被害は床下だけに限定されず、柱、壁内、梁、天井付近など建物の広い範囲へ及ぶ可能性があります。

主な分布域は、千葉県の一部から神奈川県以西の温暖な沿岸地域、南西諸島などです。

羽アリは主に6〜7月の夕方から夜に群飛し、照明へ集まる傾向があります。

※参考:公益社団法人 日本しろあり対策協会「ヤマトシロアリとイエシロアリの特徴」

乾いた木材にはアメリカカンザイシロアリも注意する

ヤマトシロアリやイエシロアリとは異なる被害を起こすのが、アメリカカンザイシロアリです。

名前の通り、乾材と呼ばれる比較的乾燥した木材の内部でも生活できます。

地中から床下へ侵入するシロアリとは生活様式が異なるため、「床下が乾いているからシロアリはいない」とは言い切れません。

柱、梁、窓枠、家具などの木材内部へ被害が広がる場合があります。

特徴的なサインの一つが、木材から排出される砂粒状のフンです。

窓枠や柱の下へ、乾いた小さな粒が繰り返したまる場合は、乾材シロアリも候補になります。

種類 主な特徴 注意したい場所
ヤマトシロアリ 湿った木材や土中を好む 床下・浴室・玄関・土台
イエシロアリ 大きな巣を作り広範囲を加害 床下・柱・壁内・梁・天井付近
アメリカカンザイシロアリ 乾いた木材内部でも生活する 柱・梁・家具・窓枠

羽アリ・蟻道・床の沈みが

気になる方へ

シロアリの種類が分からなくても、発生場所や住宅の状態から被害範囲を確認できます。

シロアリ被害を無料で相談する

シロアリの羽アリと黒アリの見分け方

シロアリ被害へ気づくきっかけとして多いのが羽アリです。

ただし、一般的な黒アリにも羽アリがいるため、体や羽の形を確認する必要があります。

シロアリは胴体に大きなくびれがない

シロアリの羽アリは、頭・胸・腹がつながったような寸胴の体形をしています。

一方、一般的なアリの羽アリは腹部の手前が細くなり、はっきりした腰のくびれがあります。

大阪市でも、シロアリの羽アリは体にくびれがなく、アリの羽アリは腰部分がくびれている点を見分け方として案内しています。

触角にも違いがあります。

シロアリは数珠状の節が連なり、比較的まっすぐ伸びています。

一般的なアリでは触角の途中が曲がり、「く」の字のように見えます。

4枚の羽がほぼ同じ長さならシロアリを疑う

羽も重要な判断材料です。

シロアリの羽アリには4枚の羽があり、前翅と後翅がほぼ同じ大きさ・同じ形をしています。

一般的なアリの羽アリでは、前翅が大きく、後翅が小さくなります。

また、シロアリの羽アリは飛び立った後に羽を落とします。

窓際、玄関、浴室などへ同じ大きさの透明な羽だけが大量に落ちている場合も、近くで群飛したサインです。

※参考:大阪市「シロアリについて」

発生する時期と時間帯から種類を絞れる

羽アリが出た時期や時間帯も、シロアリの種類を推測する材料になります。

ヤマトシロアリは主に4〜5月の日中、イエシロアリは6〜7月の夕方から夜に群飛します。

アメリカカンザイシロアリでは、6〜9月の日中に複数回群飛する場合があります。

ただし、地域や気候によって時期にはずれがあります。

羽アリを発見した際は、すぐ全部を掃除してしまう前に写真を撮り、発生した場所、日時、数を記録してください。

比較項目 シロアリの羽アリ 一般的なアリの羽アリ
胴体 寸胴でくびれが目立たない 腰が細くくびれる
羽 4枚がほぼ同じ大きさ 前翅が後翅より大きい
触角 数珠状で比較的まっすぐ 途中で曲がる

シロアリ被害を疑う住宅のサイン

シロアリ被害

シロアリは木材内部や床下で活動するため、普段の生活では姿をほとんど見ない場合があります。

羽アリだけでなく、住宅そのものに現れる変化を確認してください。

基礎に土のトンネル「蟻道」ができる

ヤマトシロアリやイエシロアリは、光や乾燥を避けながら移動するため、土や排泄物などを使ったトンネル状の通路を作ります。

これが「蟻道」です。

基礎のコンクリート、束石、土台、配管周辺などへ、泥を盛り上げた細い筋が上方向へ続いていればシロアリを疑います。

一見すると乾いた泥汚れのように見えますが、内部が空洞になったトンネルとして木材まで続く場合があります。

蟻道を発見しても、すぐ全部壊してしまう必要はありません。

場所と状態を写真へ残しておくと、点検時に侵入経路を判断しやすくなります。

床の沈みや木材の空洞音が出る

シロアリは木材表面を残したまま内部を食べ進める場合があります。

外見がきれいでも、中身だけが大きく失われているケースがあります。

廊下や洗面所を歩いた時に以前より床が沈む、ふわふわする、きしみが強くなった場合は床下の木材を確認してください。

柱、敷居、木製の枠などを軽くたたいた際に、ほかの場所より乾いた軽い音や空洞音がする場合も注意します。

大阪市や東京都も、床のきしみ・沈みや木材の空洞音をシロアリ被害へ気づくサインとして案内しています。

砂粒状のフンなら乾材シロアリも候補

ヤマトシロアリやイエシロアリでは、住宅内へ目立ったフンの山ができるケースは一般的ではありません。

一方、アメリカカンザイシロアリなどの乾材シロアリは、木材内部から粒状のフンを外へ排出します。

柱、窓枠、家具などの下へ、細かな砂やゴマ粒のような物が何度掃除しても落ちてくる場合は確認してください。

小さな穴が木材表面へあり、その真下へ同じ形の粒が集中している場合もあります。

床下の湿気とは関係なく発生するタイプなので、一般的な地下シロアリとは点検方法や処理方法も異なります。

シロアリ被害は住宅のどこに広がるのか

被害が出る場所はシロアリの種類や建物環境によって異なります。

床下だけを確認して安心せず、湿気や木材の状態も合わせて見ます。

床下・土台・柱は特に確認したい

ヤマトシロアリでは、地面に近く湿気のある木材へ被害が集中する傾向があります。

床下の土台、大引、束柱などは代表的な被害箇所です。

地面から木材へ直接つながる構造や、基礎周辺へ木材・段ボールなどが置かれている環境では注意してください。

見える場所だけでなく、木材同士が接する部分や断熱材の裏側などへ被害が隠れている場合もあります。

床下へ自分で入る場合は、配線、釘、狭い空間、粉じんなどにも注意が必要です。

浴室・洗面所・玄関は湿気や水漏れを確認する

浴室、洗面所、台所など水を使う場所は、木材が湿りやすい環境です。

配管からの水漏れや、古い浴室から床下へ水分が回っている場合は、シロアリが活動しやすい状態になります。

玄関も注意したい場所です。

土間と木部が近く、外部からの水分や雨が入りやすい構造では、敷居や框などへ被害が出る場合があります。

単に薬剤を使用するだけでなく、水漏れや雨漏りがあるなら原因部分も修理してください。

イエシロアリや乾材シロアリでは上部まで確認する

「シロアリ=床下だけ」と考えるのは適切ではありません。

イエシロアリは水を運びながら木材を加害できるため、柱や壁内を通って建物上部まで被害が広がる場合があります。

アメリカカンザイシロアリも、土壌と接触せず乾いた木材内部で生活できます。

そのため、柱、梁、屋根裏、窓枠、家具などで異変が見つかる可能性があります。

羽アリが2階の窓周辺から大量に出た、上階の木材下へ粒状のフンがあるといった状態なら、床下だけで調査を終えない方がよいでしょう。

シロアリが発生しやすい家の特徴

シロアリ被害は古い木造住宅だけに起きるわけではありません。

築年数だけではなく、湿気、水漏れ、住宅周囲の環境が影響します。

床下の湿気や水漏れを放置している

ヤマトシロアリは湿潤な環境を好みます。

床下換気口の前へ物を置いている、基礎周辺へ植物が密集しているといった状態では、通気を妨げる場合があります。

浴室、洗面所、台所の給排水管から水漏れしている住宅も確認が必要です。

東京都もシロアリ予防として、床下の換気を良くし、雨漏りや水漏れを放置しないよう案内しています。

※参考:東京都保健医療局「シロアリ」

家の周囲へ木材や段ボールを放置している

木材や紙に含まれるセルロースは、シロアリの餌になります。

庭や建物周囲へ古い木材、切り株、廃材などを長期間置くと、シロアリが利用する場所になる可能性があります。

段ボールも湿気を含みやすく、基礎周辺や床下へ長期間置くのは避けた方がよいでしょう。

ウッドデッキや木製フェンスについても、地面と直接接している部分が腐っていないか確認します。

庭でシロアリを見つけたから必ず建物内部にも被害があるとは限りませんが、住宅の基礎近くなら点検する理由になります。

築浅住宅でも条件がそろえば被害は起こる

「新しい家だからシロアリは出ない」とは言い切れません。

防蟻処理を行っていても、永久に効果が続くわけではありません。

薬剤や施工方法によって効果期間は異なるため、施工時の保証書や点検案内を確認してください。

築浅でも、水漏れや雨漏り、床下の高湿度、木材を地面へ放置する状態などがあれば、シロアリが活動できる環境になる可能性があります。

築年数だけではなく、現在の住宅状態を見る視点が重要です。

羽アリを見つけた時にやってはいけない対応

室内から羽アリが大量に出ると、殺虫剤ですぐ全滅させたくなります。

しかし、見えている羽アリだけを処理しても、木材内部や土中にいる集団そのものへ対応できるとは限りません。

見える羽アリだけを処理して終わらせない

羽アリは巣から飛び立つ繁殖個体です。

室内の床や窓へ出た数十匹を処理しても、巣の内部には多数の働きアリや兵アリが残っている可能性があります。

掃除機などで目の前の羽アリを取り除く対応はできますが、「羽アリが消えたから駆除できた」と判断しないでください。

どこから出てきたのかを記録し、その周辺の木材や床下を確認する方が重要です。

蟻道や被害木材をすぐ壊さない

基礎へ蟻道を発見すると、確認のため全部はがしたくなる場合があります。

しかし、専門業者へ調査を依頼する予定なら、まず状態を写真へ残してください。

蟻道の位置、方向、太さなどは侵入場所を考える材料になります。

被害木材も同様です。

自分で大きく解体すると、被害範囲の把握が難しくなる場合があります。

安全上すぐ撤去する必要がなければ、そのままの状態で点検を受ける方法があります。

市販薬を大量に散布しない

シロアリを見つけた場所へ大量の殺虫剤をかけても、住宅全体の駆除にはならない場合があります。

薬剤を嫌って別方向へ移動し、見えなくなるだけのケースも考えられます。

また、床下へ入って市販薬を広範囲に散布する作業には、薬剤へのばく露や狭所作業の危険があります。

市販品を利用する際は必ず対象害虫、使用量、使用場所を確認してください。

羽アリ、蟻道、床の沈みなど明確な被害サインがある場合は、先に被害範囲を調査する方がよいでしょう。

家庭でできるシロアリ予防と再発防止

住宅へ被害が出ていない段階なら、シロアリが活動しやすい環境を減らす対策ができます。

特に湿気と住宅周囲の木材管理を見直してください。

床下の換気と水漏れを確認する

床下換気口の前へ植木鉢や荷物を置いている場合は、通気を妨げていないか確認します。

床下収納から確認できる住宅なら、異常な結露、水たまり、カビ、水漏れなどがないかを見る方法もあります。

ただし、床下へ潜って遠くまで点検する作業は無理に行う必要はありません。

狭所では配線や釘への接触、床下で動けなくなる危険があります。

水漏れを発見した場合は、シロアリ対策だけではなく配管や住宅設備の修理も進めてください。

基礎周辺の木材や段ボールを片付ける

庭に余った木材、古いすのこ、段ボールなどを基礎へ密着させた状態で放置しないようにします。

地面へ直接置いた木材が腐り、その内部へシロアリがいるケースもあります。

庭木の切り株も状態によっては餌になります。

住宅周辺を片付けると、基礎の状態や蟻道も確認しやすくなります。

植木鉢や収納用品も、床下換気口を塞いでいないか定期的に確認してください。

過去の防蟻施工と保証内容を確認する

過去にシロアリ予防を行っている住宅では、施工日と保証期間を確認してください。

施工したから今後ずっとシロアリが出ないわけではありません。

使用した薬剤、工法、保証期間、定期点検の有無は業者によって異なります。

中古住宅を購入した場合は、過去の防蟻施工記録が残っていないか売主や管理資料を確認する方法もあります。

保証期限が近いから必ず再施工が必要とは限らないため、住宅の状態を点検した上で判断します。

シロアリ駆除を専門業者へ相談したい状態

シロアリ初期

シロアリは目に見える個体より、木材内部や床下へいる集団の把握が重要です。

明確な被害サインがある場合は、見える場所だけのDIY処理で終わらせない方がよいでしょう。

羽アリ・蟻道・床の沈みが確認できる

室内から羽アリが大量に発生した場合は、建物またはその近くにシロアリの集団がいる可能性があります。

基礎へ蟻道がある状態も、地中から建物へ移動している重要なサインです。

床が沈む、柱や敷居を軽くたたくと空洞音がするといった変化がある場合は、すでに木材被害が進んでいる可能性があります。

こうした状態では「シロアリがいるかどうか」だけでなく、「どの木材まで被害が及んでいるか」を確認する必要があります。

見積もりでは調査範囲・薬剤・保証を確認する

シロアリ業者へ依頼する際は、施工料金だけで比較しないようにします。

まず、床下のどこまで点検するのか、被害箇所を写真で見せてもらえるのかを確認してください。

施工する場合は、使用する薬剤名、処理する範囲、施工方法、追加料金が発生する条件も確認します。

保証が付く場合は「5年保証」など期間だけを見るのではなく、対象となるシロアリの種類、再発時に無料で対応する範囲、定期点検の条件まで確認すると比較しやすくなります。

建物補修が必要かは駆除と分けて確認する

シロアリ駆除と、食害を受けた住宅の補修は別の作業です。

床や柱へ大きな被害がある場合は、シロアリの活動を止めた後に木材補修が必要になる可能性があります。

駆除業者が住宅補修まで行うケースもあれば、工務店やリフォーム会社へ別途依頼するケースもあります。

高額な補修を提案された場合は、「どの部材がどの程度傷んでいるのか」を写真や現地説明で確認してください。

その場ですぐ大規模工事まで契約せず、必要に応じて複数社から意見や見積もりを取る方法もあります。

羽アリや蟻道を見つけたら

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シロアリについてよくある質問

シロアリは普段姿を見せにくいため、羽アリや床の変化を見つけた時に判断へ迷いやすい害虫です。

Q. シロアリと普通のアリはどう見分けますか?

羽アリなら体・羽・触角を確認します。シロアリは胴体に大きなくびれがなく、4枚の羽がほぼ同じ大きさで、触角は数珠状で比較的まっすぐです。一般的なアリは腰がくびれ、前翅が後翅より大きく、触角が途中で曲がります。

Q. シロアリの羽アリはいつ出ますか?

種類によって異なります。ヤマトシロアリは主に4〜5月の日中、イエシロアリは6〜7月の夕方から夜、アメリカカンザイシロアリは6〜9月の日中に群飛する傾向があります。地域や気候によって時期は前後します。

Q. 家の中に羽アリが出たらシロアリ被害は確定ですか?

羽アリだけでは確定できません。黒アリの羽アリである可能性もあります。ただし、住宅内部からシロアリの羽アリが大量に発生した場合は、建物やその近くに集団がいる可能性があるため点検を検討してください。

Q. シロアリの蟻道とは何ですか?

シロアリが乾燥や光を避けながら移動するために作るトンネル状の通路です。基礎、束石、配管周辺などへ泥を盛り上げたような細い筋が続いている場合は蟻道の可能性があります。

Q. ヤマトシロアリとイエシロアリの違いは何ですか?

ヤマトシロアリは湿った木材や土中を好み、建物下部へ被害が出やすい種類です。イエシロアリは大きな巣を作り、水を運びながら木材を加害できるため、柱や壁内など建物の広い範囲へ被害が及ぶ場合があります。

Q. シロアリは新築住宅にも出ますか?

条件がそろえば築浅住宅でも被害が起こる可能性があります。防蟻処理をしていても永久に効果が続くわけではないため、水漏れ、床下の湿気、住宅周囲の木材などを確認してください。

Q. シロアリはコンクリートも食べますか?

コンクリートそのものを餌として食べるわけではありません。ただし、基礎の継ぎ目やひび、配管周辺などを利用して木材まで移動する場合があります。コンクリート住宅でも木材部分があれば被害を受ける可能性があります。

Q. 床がきしむとシロアリですか?

床のきしみだけでは断定できません。経年劣化や別の住宅トラブルでも発生します。ただし、床の沈み、蟻道、羽アリ、木材の空洞音などが同時にある場合はシロアリ被害を疑う材料になります。

Q. シロアリがいると家が倒壊しますか?

シロアリが出たからすぐ倒壊するわけではありません。ただし、土台や柱など構造上重要な木材へ大きな食害が進めば建物の強度へ影響する可能性があります。発見したら被害範囲を確認してください。

Q. シロアリを見つけたら殺虫スプレーをかけてもよいですか?

目の前の個体を処理できても、木材内部や土中にいる集団全体への対策にはなりません。大量散布でシロアリが別方向へ移動する可能性もあるため、羽アリや蟻道がある場合は先に発生場所を記録して被害範囲を確認してください。

Q. シロアリは自分で駆除できますか?

住宅周辺の木材を片付ける、水漏れを直す、床下の通気を確保するといった予防は自分でもできます。一方、蟻道や羽アリ、床の沈みなどがすでにある場合は、木材内部の生息範囲を自分だけで確認するのは難しくなります。

Q. 床下が乾燥していればシロアリは出ませんか?

被害リスクを減らす対策にはなりますが、絶対に発生しないとは言えません。イエシロアリは水を運びながら木材を加害でき、アメリカカンザイシロアリは乾いた木材内部でも生活します。

Q. 庭にシロアリがいたら家も被害を受けていますか?

庭で見つけただけでは住宅被害があるとは断定できません。自然環境にもシロアリは生息しています。ただし、基礎近くの木材や切り株に多数生息し、住宅側へ蟻道が続いている場合は点検を検討してください。

Q. シロアリ駆除の業者は何を基準に選べばよいですか?

料金だけでなく、床下などの調査範囲、被害写真、使用薬剤、施工範囲、追加料金、保証内容、再点検の有無を確認してください。大きな住宅補修まで提案された場合は、被害箇所の根拠を確認することも重要です。

Q. シロアリ被害はどこへ相談すればよいですか?

羽アリ、蟻道、床の沈み、木材の空洞音などがある場合は、シロアリ調査・防除へ対応する害虫駆除業者が主な相談先です。賃貸住宅の場合は、自分で施工する前に管理会社や大家へ連絡してください。

まとめ|シロアリは羽アリ・蟻道・床の変化を見逃さない

日本の住宅で特に注意したいシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリです。

ヤマトシロアリは湿った木材や床下で被害が出やすく、イエシロアリは大きな巣を作って建物の広い範囲を加害する場合があります。

乾いた木材では、アメリカカンザイシロアリによる被害にも注意が必要です。

シロアリ被害へ気づく代表的なサインは、羽アリ、基礎へ作られた蟻道、床の沈み、木材の空洞音です。

窓枠や柱の下へ砂粒状のフンが繰り返し落ちる場合は、乾材シロアリも候補になります。

羽アリを見つけた時は、胴体のくびれ、4枚の羽の大きさ、触角の形を確認してください。

シロアリらしい場合は、発生場所や日時を記録し、写真を残しておくと点検時の判断材料になります。

予防では、床下の通気を確保し、水漏れや雨漏りを放置せず、住宅の基礎周辺へ木材や段ボールを長期間置かないようにします。

すでに羽アリ、蟻道、床の沈みなどがある場合は、目に見える個体へ殺虫剤をかけるだけではなく、木材内部まで含めて被害範囲を確認する必要があります。

シロアリ対策では、種類と被害範囲を確認した上で、駆除・予防・必要な住宅補修を分けて考えるのが重要です。

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